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【映像】13億人が毎日出すごみ インド政府が頭を抱える問題

9/14(木) 16:40配信

AP通信

ムンバイ、インド、7月29日 (AP)― インド最大の商業都市ムンバイ。アラビア湾に面したそのムンバイのバーソバ・ビーチは、増大する一方のインドのごみ問題を象徴する海岸だ。
 政府の統計によると、13億人を超えるインド人1人が1日に出すごみの量は、0.2キロから0.6キロといわれている。毎日のように町や村の運河に捨てられるビニール袋や空き瓶、古着や包装紙といったごみが、水路を塞ぎ、雨季には各地で洪水をもたらす。
 インド人の多くがそうした現実に辟易としているのも事実だ。
 ムンバイで弁護士業を営むアフロズ・シャー氏もその1人。過去2年間、シャー氏は毎週末、バーソバ・ビーチの清掃を続けてきた。だが、片付けども片付けども、ごみは一向に減らない。
 「自然な海にビニール袋が散乱する景色は見たくない」という単純な動機から、シャー氏は1人で清掃作業を始めた。やがて、同氏の情熱と行動力に共感した人たちが、ビニール袋のない、クリーンな海を取り戻そうと、ボランティアとして毎週末2時間、清掃作業に参加するようになった。数百人のボランティアの協力もあって、シャー氏はこれまでに5000トンのごみ―主にプレスチック―を海岸から回収した。
 帽子に手袋、マスク姿のボランティアの中には、海外からの観光客もいる。ドイツから来たというアイネス・レンバーガーさんは、海岸を埋め尽くしたごみを見てショックを受けたという。
 一方で、首都ニューデリーを拠点にするボランティアグループのナクル氏は、ムンバイと同じような数を集めることは難しいと否定的だ。
 ナレンドラ・モディ首相が10月に「クリーン・インディア」キャンペーンを提唱した2014年、ナクル氏もニューデリーでボランティアグループを起ち上げた。インド国内の衛生環境は確かにある程度向上したが、毎週末の清掃活動にはなかなか人が集まらないと、ナクル氏は嘆く。
 ナクル氏の下には、ニューデリーのインターナショナル・スクールのカリキュラムの一環で、ボランティアをする生徒達が集まるが、インドのごみ問題を抜本的に解決するには、「政府だけでは到底無理だということを国民が理解する必要がある」とナクル氏はいう。
 ニューデリーのリサーチグループの調査では、首都だけで毎日1万5500トンのごみが出るという。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:9/14(木) 16:40
AP通信