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児童搬送で騒然 殺虫剤の散布後、体育館の窓開け…臭い充満 加須の小学校謝罪「危険性の認識が薄かった」

9/14(木) 23:09配信

埼玉新聞

 14日午前10時15分ごろ、埼玉県加須市不動岡の市立不動岡小学校で「児童が体育館で体育の授業中に消毒のにおいで気分が悪くなった」と119番があり、4年生児童6人が体調不良を訴えて病院に搬送された。それぞれ頭や喉の痛みを訴え、うち女児1人はせきが止まらず手のしびれもあったが、全員が診察と治療を終えて帰宅したという。同校では樹木についた毛虫を除去するため、業者が殺虫剤をかける作業をしていた。体育館では4年生1クラス21人と女性教員1人が体育の授業をしており、暑かったため窓を開けたところ、数分後ににおいが入ってきたという。体育館に隣接する樹木もあり、児童が散布された殺虫剤の成分を吸い込んで体調不良を訴えたとみられる。

 加須市立不動岡小学校では蛭間吉伸校長と櫻井康之教頭が記者会見し、敷地内にあるサクラの害虫駆除のため業者が消毒を行っていたと説明した上で、「作業が終わったので体育館の窓を開ける判断をした。危険性の認識が薄かった」と謝罪した。

 業者は午前9時ごろから2人で樹木の消毒を実施。体育館での授業は午前9時35分に始まり、暑いので窓を開けたところ、消毒の臭いが充満した。午前10時前には授業を打ち切り、体調不良を訴えた6人の児童が病院で手当てを受けたという。学校側は「消毒の手順は業者任せだった」とした

 児童6人の体調不良を受け、同小は下校を早めた。病院から戻って母親と一緒に下校した4年生の女子児童(10)は「体育館で窓を開けてバスケットボールの練習を始めたところで、体に悪そうな薬剤の臭いがして気分が悪くなった。とにかくびっくりした」と振り返った。

 異変は業者が帰った後に起きたという。学校に救急車が出入りする様子を目撃した近くの男性(61)は「不動岡小は息子や娘も出た学校。心配だ」。近所の女性(69)は「正午ごろ家に帰ったら不動岡小が騒然となっていて驚いた」と心配していた。

 市教育委員会は15日に小中学校の校長会を開いて状況を説明する。

最終更新:9/14(木) 23:26
埼玉新聞