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シンガポール初の女性大統領、マレー系から 反発の声も

9/15(金) 0:06配信

朝日新聞デジタル

 シンガポールで象徴的な役割を果たす大統領に前国会議長でマレー系のハリマ・ヤコブ氏(63)が14日、就任した。初の女性大統領だが、憲法改正によって立候補できる民族をマレー系に限定するなど、選考過程が民主的ではなかったとして反発が広がっている。

 シンガポールは人口の7割以上を占める華人以外にもマレー系やインド系が共存するが、昨年、リー・シェンロン首相主導で「過去5回の選挙で大統領を出していない民族があった場合、次の大統領候補者はその民族出身者とする」との憲法改正が行われ、今回の大統領は初代以来となるマレー系に限定された。

 さらに、民間から立候補する場合は、「株主資本5億シンガポールドル(約400億円)以上の企業の会長か最高経営責任者の経験者」などの条件がつけられた。結局、条件に合致したハリマ氏が無投票当選した。

 こうした選考過程が「民主的ではない」として、国内にはネット論客らを中心に反発が起きている。ツイッターでは「ノット・マイ・プレジデント(私の大統領ではない)」という検索ワード「ハッシュタグ」をつけて反対を表明する動きも広がっており、抗議集会も予定されている。(シンガポール=守真弓)

朝日新聞社