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引退・安藤が感激した江夏氏の「珍ボメ」

9/15(金) 21:46配信

東スポWeb

 阪神生え抜き16年目のベテラン・安藤優也投手(39)が15日、兵庫県西宮市内のホテルで引退会見を行った。「一番は体力的な衰え。今季は一度も一軍に上がれず戦力になれなかった。若い選手も出てきましたし、総合的に考えた」と涙を流しながらユニホームを脱ぐ決意を語った。

 2003、05年と2度のリーグ優勝に貢献。先発では3年連続の開幕投手を務め、救援では4年連続50試合以上登板を果たすなどプロ通算成績は485試合77勝66敗11セーブ76ホールド、防御率3・56。“大エース”とまで呼ばれることがなかった安藤だが、実は誰よりも誇れるものがある。“伝説の一匹狼”と呼ばれる大物OBの江夏豊氏(69)から「珍ボメ」された唯一の投手だったからだ。

 江夏氏は「臨時コーチ」として16年阪神の二軍春季キャンプを訪問。投手ミーティングに参加した際、安藤の名前を出しながら「剛速球もない、とりたててすごい変化球を投げるわけでもないのにこの世界で15年もやれている。何でなのか、若い君たちは学んで考えてほしい」と訓示したという。普段から辛口でならす江夏氏から珍しい言い回しで“ホメられた”のだ。

 この言葉に安藤は感激していた。「ホメられているのかどうかはわかりませんが(笑い)。江夏さんが言いたいのは『プロでものを言うのは制球力』ということでしょう。いくらスピードがあっても甘くなれば遠くに飛ばされるし、やはりコントロールが投手の生命線だからです。そういってもらえたのは本当にうれしいし、頑張るぞという気になりますよ」。加えて「今、藤浪が(制球難による二軍落ちで)苦しんでいるじゃないですか。精神面もあるかもしれないけど、やはり投手は制球力をつける技術をしっかり身につけないと生きていけないんですよ。今、いい勉強になっていると思いますよ」

 今後の去就は未定の安藤だが、コーチなど何らかの形で球団に残る可能性もある。江夏氏の「珍ボメ」を胸に後進の指導をすることもありそうだが、藤浪もまた江夏氏の訓示に耳を傾けるべきかもしれない。

最終更新:9/16(土) 0:44
東スポWeb