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<北朝鮮ミサイル>ロシアの非難は半日後 当惑ぶりの表れ

9/15(金) 19:19配信

毎日新聞

 【モスクワ杉尾直哉】北朝鮮の弾道ミサイル発射を直後に激しく批判した日米韓の各国と異なり、ロシア大統領府報道官がミサイル発射を非難したのは、発射から半日程度後だった。行動を先鋭化させる北朝鮮に対しロシアは当惑しているとみられる。

 今回のミサイル発射について、露国営テレビは「制裁強化への最初の回答」と報じた。6回目の核実験に対し、国連安全保障理事会は新たな制裁決議を全会一致で採択。その「反応」が今回の発射だったとの見方だ。

 中露が賛成した新たな制裁決議は、米国提出の当初案よりトーンが大きく弱められ、ロシアの持論である「対話による平和解決」の文言も盛り込まれた。「制裁強化だけでは問題を解決できない」とのプーチン政権の立場が反映された形だ。

 プーチン大統領の側近の一人とされるマトビエンコ上院議長は14日、訪露中の山口那津男・公明党代表と会談した際、新たな制裁決議の「着実な履行」を訴えた。一方、「軍事力行使(による圧力強化)には反対」と強調し、米韓をけん制した。

 北朝鮮に配慮を示し、平和解決の道筋を見いだそうとするロシアだが、今回のミサイル発射でそうした姿勢は踏みにじられた。ロシアは、米韓軍事演習や、日韓がミサイル防衛能力を高めていることが北朝鮮を先鋭化させていると主張。今回のミサイル発射を受け、「日韓両国からの米軍基地撤退が必要」(下院外交委員会のノビコフ第1副委員長)といった極端な議論も出ており、ロシアの困惑ぶりを示している。

最終更新:9/16(土) 0:37
毎日新聞