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<中央道土砂崩れ>窯業原料メーカーに全量撤去命令 岐阜県

9/15(金) 20:56配信

毎日新聞

 岐阜県瑞浪市の中央自動車道で8月に発生した土砂崩れで、同県は15日、規格外の窯業原料を道路脇の斜面に投棄していた瑞浪市の窯業原料メーカー「丸釜釜戸陶料」に対し、廃棄物処理法に基づき、規格外の窯業原料など全量撤去の措置命令を出した。

 県によると、崩落現場には、同社が投棄した窯業原料や土砂が混じった汚泥が推計4175立方メートルにわたって堆積(たいせき)している。原料には発がんリスクのある結晶「シリカパウダー」が含まれているため、飛散によって生活環境保全上の支障が出る恐れがあるとして12月23日までの撤去を求めている。

 同社は産業廃棄物の仮置き場への搬出路を約1カ月かけて整備した上で、汚泥の撤去を開始するとしている。同社の水野辰英会長は「県の指導に従い、迅速に撤去する」とする一方、規格外の原料について「(投棄でなく)保管していた」と説明しているという。

 一方、県は15日までに、シリカパウダーを取り扱う県内の窯業原料製造業者31社、34事業所に立ち入り検査を実施し、丸釜釜戸陶料以外の事業所ではシリカパウダーを含む廃棄物が適切に保管されていることを確認した。ただ、許可のない業者への処理依頼や書類の不備が計8事業所で判明したとして県は処分を検討している。

 土砂崩れは8月18日夜に発生。約700立方メートルの崩落物に中央自動車道を走行中の7台が巻き込まれ、6人が重軽傷を負った。岐阜県警は同24日、同社の本社や工場などを廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で捜索し、業務上過失致傷容疑も視野に捜査を進めている。【駒木智一】

最終更新:9/15(金) 21:22
毎日新聞