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<さい帯血事件>保管販売社長を再逮捕 詐欺と横領容疑

9/15(金) 21:02配信

毎日新聞

 全国のクリニックが他人のさい帯血を国に無届けで投与していた事件で、愛媛など4府県警の合同捜査本部は15日、さい帯血の保管を委託した人に医療研究用に使うとうそを言い、さい帯血の所有権を得たなどとして、茨城県つくば市のさい帯血保管販売会社「ビー・ビー」社長、篠崎庸雄(つねお)容疑者(52)を詐欺と横領の疑いで再逮捕した。

 横領容疑については、押収品のさい帯血を無断で販売したとして京都市の医療法人「愛幸会」を実質経営する坪秀祐(しゅうすけ)容疑者(60)も再逮捕した。

 再逮捕容疑は、篠崎容疑者は2014年12月~15年2月ごろ、子供のためにさい帯血を預けていた40代女性と50代男性に対し、実際は販売目的なのに「医療研究に使用するので無償提供してほしい」などと偽り、計3検体のさい帯血の所有権を放棄させ、だまし取ったとしている。

 さらに坪容疑者と共謀し、昨年11月に捜査本部がビ社を捜索した際に押収し、引き続き現場で保管するよう命じられたさい帯血2検体を今年3~4月ごろに勝手に持ち出し、販売したとされる。

 今回の事件では、篠崎、坪両容疑者や東京都渋谷区の「表参道首藤クリニック」院長で医師の首藤紳介容疑者(40)ら6人が、東京や大阪、京都のクリニックで患者7人に計10回、共謀して他人のさい帯血を無届けで投与したとして再生医療安全性確保法違反の疑いで逮捕されていた。

 松山地検は15日、篠崎容疑者ら5人を同法違反で起訴。篠崎被告の妻(50)については処分保留で釈放した。

 一方、さい帯血を無届けで投与していた東京、大阪など計七つのクリニックの医師らを捜査本部が同法違反容疑で書類送検していたことが分かった。捜査関係者によると、いずれもビ社のさい帯血を坪容疑者らを介して購入していたという。厚生労働省が再生医療の一時停止を命令するなどしていた。【木島諒子、中川祐一】

最終更新:9/16(土) 0:10
毎日新聞