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<閣僚資産公開>「都内に御殿」今は昔 不動産所有6人

9/15(金) 22:09配信

毎日新聞

 15日に公表された第3次安倍第3次改造内閣の資産公開資料などによると、東京都内に不動産を持つ閣僚は全20人中6人だった。かつては閣僚の3分の2が東京23区内に住宅を持っていた時代もあったが、今は議員宿舎の利用者も目立ち、「大臣の持ち家」も様変わりした。識者からは「政治家の資金集めも難しくなったのでは」との指摘もある。

 今回公開の対象になった新任閣僚に加え、既に公開している留任閣僚の本人名義の資産について毎日新聞が調べたところ、都内に不動産を保有するのは麻生太郎副総理兼財務相、野田聖子総務相、上川陽子法相、加藤勝信厚生労働相、中川雅治環境相、鈴木俊一五輪担当相の6人。23区内に自宅として土地・建物を持つのは、東京選挙区選出の参議院議員である中川氏のほか、麻生氏と鈴木氏。

 麻生氏は代々木公園にほど近い渋谷区の閑静な住宅街に2000平方メートル余の土地を保有。地上3階地下1階の欧風の住宅を構えている。鈴木氏は小田急線経堂駅(世田谷区)近くの560平方メートル余の土地に家がある。

 安倍晋三首相は都内には不動産を持たず、私邸は親族が保有する渋谷区内のマンション。河野太郎外相、斎藤健農相らのように不動産を持っていない閣僚もいて、多くの閣僚は議員宿舎を利用しているという。

 20年前にさかのぼると、1997年9月に発足した第2次橋本改造内閣の閣僚21人のうち23区内に不動産を保有していたのは14人。閣僚には派閥のトップらが名を連ね、後に首相になる小渕恵三外相(当時)は北区に890平方メートル余の和風建築の邸宅を構えていた。

 岩井奉信・日大教授(政治学)は「日本人は不動産神話があり、かつて大物政治家と言えば、都内に豪邸を持っていた。資産の上では、今の政治家は『小粒』になった」と語る。岩井氏によると、政治資金と個人資産との線引きがあいまいだった時代もあったという。現在は政治家個人への献金が禁じられており、「制度上も蓄財が難しくなったのだろう」と指摘している。【杉本修作、後藤豪】

最終更新:9/15(金) 22:22
毎日新聞