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(朝鮮日報日本語版) 【コラム】韓国が信じられるのは安保理ではなく同盟

9/15(金) 21:01配信

朝鮮日報日本語版

 国連安全保障理事会は11日(現地時間)、北朝鮮に対する9回目の制裁決議を採択したが、その直後にある米国人記者が「残念に思うか」と尋ねてきた。米国の当初の案に比べてその内容が大きく後退していたため、韓国人がどう思っているか気になったようだ。記者が「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長や妹の金与正(キム・ヨジョン)氏が制裁対象となり、北朝鮮向けの原油輸出が貫徹されていれば、今回の制裁には実効性があっただろう」と答えると、この米国人記者は笑みを浮かべながら「それが本当に実現すると思っていたのか」と言った。20年以上にわたり国連を取材してきたこの米国人記者は「米国、中国、ロシアが自国の利益をむき出しにする安保理で、この程度の制裁に合意できただけでも大きな進歩だ」「国連ではもうずいぶん以前から『正義』という言葉はなくなってしまった」と述べた。

 北朝鮮が6回目の核実験を強行した直後、米国が提示した草案通り北朝鮮への原油輸出が本当にストップすれば、北朝鮮は間違いなく立ちゆかなくなるだろう。また金正恩氏が制裁対象となれば、世界のどこにおいても北朝鮮は活動できなくなるはずだ。「最後の制裁」になると思われた安保理決議2375号がすでに採択された今、これにそのような期待をかけていたわれわれが本当に純粋だったという事実だけが証明されている。米国政府も国連安保理に大きな期待などしていないが、それもさまざまな状況から確認できる。ニューヨーク・タイムズ紙はこの日、米政府関係者の話として「トランプ政権はもはや安保理による新たな北朝鮮制裁決議に何の期待もしていない」「米国政府は軍事的圧力に加え、北朝鮮と取引を続ける中国の銀行に対する制裁などさまざまな方策について検討している」と報じた。米国政府が中国との対立や衝突を覚悟して中国企業に直接の制裁を行わない限り、安保理制裁だけでは限界があるとニューヨーク・タイムズは見ているようだ。

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