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「終活」をする人の具体的行動は何? あなたならどうする?

9/15(金) 21:20配信

投信1

「終活」が広く知られるようになって5年ほど

先日、ある年配のご夫婦とお話をしている時、「今、シューカツをしていて・・・」という話題になりました。息子さんの「就活」の話なのか、それともご自身の「終活」の話なのか、一瞬迷ってしまいました。それくらい、「終活」という言葉は一般的なものになったように感じられます。

「終活」という言葉は、2009年頃からメディアや書籍に登場するようになったと言われ、2012年の「ユーキャン新語・流行語大賞」でトップテンに選出されました。

一説には、2011年の東日本大震災が契機となって一気に普及したとも言われています。大切な人の命や、形ある大切な物が一瞬にして失われてしまう現実を目の当たりにしたことが、人々の心理に影響したのかもしれません。

いずれにしても、「終活」というのは、広く知られるようになって5年くらいの、まだ新しい考え方と言って良いでしょう。

「終活」=「死の準備」?

「終活」を文字通りに受け取ると、「(人生の)終末のための活動」となります。そのため、死を準備する活動と捉える人もいらっしゃいます。

確かに、終活をしていると、「お墓をどうするか決める」、「葬式をどうするか決める」、「遺言書を書く」といった話題になります。そのため、今まで意識していなかった「死」をどうしても考えることになります。

私の知っているケースの中に、「子どもに迷惑をかけないようにしたい」という気持ちから、年配の親世代が積極的に終活をする反面、親の死を意識したくないあまり、終活の話を子世代が避けているというファミリーがいます。

死後の事務的なことはエンディングノートか何かに記しておくとしても、面と向かって伝えておきたいことが伝えられないでいると、親世代の方が嘆いていたのが印象的でした。

「終活」をする人の具体的な行動

SBIいきいき少額短期保険株式会社が実施した「終活に関するアンケート」(注)には興味深い結果があります。

調査側では、「終活としてご本人がすでに行ったこと」と「ご本人がこれから行いたいこと」を合算したものが、終活を行う人の具体的な行動を表しているとしています。

これを上位から並べると、次の通りとなります(出典元では回答数の表記となっていますが、分かりやすさを重視して、ここではアンケート回答者に対する回答割合の表記に変えています)。

終活を行う人の具体的な行動(複数回答可)

 1.物の整理、片付け 70.1%
 2.お金の準備(保険等) 65.2%
 3.(旅行や趣味など)いまの人生を楽しむこと 57.5%
 4.お墓の準備 44.8%
 5.介護、延命治療などの意思表示 43.8%
 6.お葬式の準備 42.5%
 7.エンディングノートの作成 39.7%
 8.遺言書の作成、相続の準備 33.5%
お墓の準備やお葬式の準備など、「死」を直接意識する項目よりも、「お金の準備(保険等)」や「いまの人生を楽しむこと」といった、これから残された時間をどう生きるかに関連する項目の方が上回っています。

トップの「物の整理、片付け」も、遺された人に迷惑をかけないということだけに留まらず、「今までの人生の棚卸しをして、これからの人生をよく生きるために身軽にする」という意味合いが含まれているように考えられます。

アンケート結果からは、終活は、死の準備というより、残された時間を良く生きるための活動と捉えている人が多いという印象を受けます。

注:調査期間:2016年12月9日~2017年1月17日、回答人数:1,400人、回答者構成:約70%が60歳~70歳代。女性が69%、男性26%、性別無回答6%

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最終更新:9/15(金) 21:20
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