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「コミュニティの崩壊は貧困エリアだけの課題ではない」渋谷区長に聞く

2017/9/15(金) 13:35配信

BuzzFeed Japan

文化、ファッション、テクノロジーなど、あらゆる分野において「最先端」があると称されることの多い街、渋谷区。この街でいま、昔ながらの近所づきあいや地域の絆に立ち返り、近隣住民全体で子どもたちを育て、見守ろうというプロジェクトが始まっている。2016年11月にスタートした「渋谷区こどもテーブル100か所プロジェクト」だ。渋谷区が目指す「最先端の田舎暮らし」とは。長谷部健区長がBuzzFeed Newsの取材に語った。【伊吹早織 / BuzzFeed Japan】

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なぜ「こどもテーブル」なのか

「渋谷区こどもテーブル100か所プロジェクト」とは、地域住民や団体、民間企業が子どもたちに門戸を開き、食事や遊び、学習支援を利用できる「居場所」を区内に100か所作るプロジェクト。2016年11月に本格的に始動し、すでに約20団体が区内各地で活動を始めている。

提供されている活動内容は、食事からインド算数や英語のレッスン、工作、レクリエーション、簡単なスポーツなどと幅広い。利用者はホームページに掲載されている活動から、自分の近所にある団体や、やってみたいことを選び、自由に参加することができる。各こどもテーブルの運営資金は社会福祉協議会が助成し、その資金の一部をクラウドファンディングで募集している。

貧困や孤食に対するアプローチとして全国的に広がった「子ども食堂」に対して、なぜあえて「こどもテーブル」と名付けたのか。その理由を長谷部区長はこう説明する。

「子ども食堂の動きは区内でもポツポツと生まれ出していて、僕もその機運を非常に感じていました。ただ、食事に特化していると、すぐに『貧困』のイメージと結びついて、いじめの対象になる可能性があるのでは、と危惧していました。

うまくそうしたイメージを超えていく方法はないかと考えていた際に、『テーブル』という考えに行き着きました。食堂ではなくテーブルといえば、渋谷区らしく色んな展開が生まれるんじゃないかと。

例えば、おじいちゃんが勉強や将棋を教えるテーブルとか、おばあちゃんが編み物を教えるテーブルとか。他にもファミレスや居酒屋に、お店の空いてる時間帯に居場所として、テーブルだけ貸してもらうとか。『テーブルさえあればできる活動』へと広くゆるく展開できるのではないかと期待しています」

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最終更新:2017/9/15(金) 13:35
BuzzFeed Japan

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