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「コミュニティの崩壊は貧困エリアだけの課題ではない」渋谷区長に聞く

2017/9/15(金) 13:35配信

BuzzFeed Japan

コミュニティの崩壊

一方で、2017年6月に厚生労働省が発表した日本の子どもの貧困率は13.9%。7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われている。渋谷区でも区立の小学校に通う児童5867人のうち、19.65%に当たる1123人が就学援助を受給している。中学生も生徒1775人中、31.1%の530人が受給しているという(2016年5月現在)。

だが、貧困状態にある子どもたちの多くは、自分の状況を周りに知られたくないがために、「子ども食堂」などには行かず、貧困が見えづらくなっている現状があると指摘されている。文京区ではこうした「見えない貧困」にアプローチするために、2017年10月から貧困世帯の家庭に食料を直接届ける「こども宅食」の取り組みを始める。

このような中で、こどもテーブルにはどんな効果を期待するのか。長谷部区長は「こどもテーブルで全てを解決することができるとは考えていない」としつつ、貧困を見えづらくし、孤食やお年寄りの孤立を招く「コミュニティの崩壊」に対するアプローチの一つになればと語る。

「渋谷はある意味、東京の縮図かなとも思っていて。もちろん貧困は、他の区と共通して渋谷区にある課題だけど、親の所得にかかわらず孤食の問題を抱えている子どもたちもいれば、お年寄りの孤立や孤独死の問題もある。貧困エリアだけの課題ではないんですよね、『コミュニティの崩壊』というのは。

当然、こどもテーブルで全ての問題を解決できるとは思っていません。でも、子どもたちが自由に出かけて食事したり、遊んだりできるこどもテーブルが区内に100か所できた時、渋谷がどういう街になっているかを想像してみてほしい。

子どもたちの様子を知る大人が増えれば、コミュニティやセーフティネットの形成にも貢献するだろうし、子育てや福祉、お年寄りのやりがいみたいなものも出てくる。防災だってそう。どれか一つを強くしていけば解決するって話ではなくて、地域の絆を強くして、底上げしていく必要があると思います」

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最終更新:2017/9/15(金) 13:35
BuzzFeed Japan

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