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地球環境の色を測る、気候変動観測衛星「しきさい」公開

9/15(金) 21:07配信

sorae.jp

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2017年9月14日、茨城県の筑波宇宙センターで気候変動観測衛星「しきさい」を報道公開した。「しきさい」は今年度内に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。

宇宙から地球の色を「測定」

「しきさい」は地球の気候変動に関係する様々な観測を行う衛星。具体的には「色を測定する」計測装置だ。
一般に地球観測衛星と言うと、地図を作成するような画像を撮影する「宇宙のデジタルカメラ」のような機能を持つ。「しきさい」も地球を光で観測するが、デジタルカメラとは似て非なる衛星と言える。「しきさい」は地球の色を厳密に、正確に測定する衛星なのだ。
色を正確に測定する、とはどういうことだろうか。「しきさい」には紫外線から可視光線、赤外線まで幅広く19種類のセンサーが搭載されている。これらのセンサーは単なるカメラではなく、光の強さを厳密に測定する計測機器だ。そのため、校正用のLEDランプを搭載したり、真っ暗な宇宙の背景を測定する機構を設けるなどして、運用期間中は定期的にキャリブレーション(微調整)を行える仕組みになっているという。
分解能(地上を観測した際の細かさ)は最小250mと、地図作成用の衛星に比べると荒いようにも見えるが、このように精密に光を測定できる衛星としてはかなり細かい。そして、一度に1000km以上の幅を観測することができ、2日間で地球全体の観測を終えることができるという。
なお「しきさい」の英語略称はGCOM-Cで、水循環変動観測衛星「しずく」のGCOM-Wとセットになっている。これは地球環境変動観測ミッション(Global Change Observation Mission)という計画を2機の衛星で担うことを意味しており、「しきさい」は光の色を、「しずく」は大気中の水分が出す電波を観測する。さらに二酸化炭素などを観測する温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」と合わせて3機のJAXA衛星が地球環境、気候変動を総合的に観測するということだ。

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最終更新:9/15(金) 21:07
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