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大谷翔平メジャー挑戦でダイヤモンドバックスが急浮上 その根拠は

9/16(土) 11:05配信

東スポWeb

 日本ハム・大谷翔平投手(23)の今オフのメジャー挑戦について、メジャー関係者の間で今、最有力視されている「大谷意中の球団」が分かった。かねて2012年に花巻東時代の大谷獲得に動いた担当者が入団し、日本ハムとの密接な関係が続いているパドレスが有力と噂されていたが、それはすでに過去の話。ここへきて急浮上してきたのがダイヤモンドバックスだ。どうしてなのか。その背景と根拠となる「2つのキーワード」とは…。

 今季初勝利を挙げた12日の楽天戦(札幌ドーム)には、今季最大の16球団、総勢32人の編成幹部、スカウト陣が詰め掛けた。その中にはマリナーズのジェリー・ディポトGM(49)の姿もあった。編成トップが視察に訪れるのはレンジャーズ、ドジャース、ヤンキースなどに続くもので本気度をアピールした。チームの残り18試合であと2~3試合とみられる登板試合で、メジャーの大谷詣ではいよいよ佳境を迎えるが、多くの球団、とりわけ大都市に本拠を置くビッグマーケット球団は危機感を抱いている。

 もうどこかに決まっているんじゃないか――。これまで多くの日本人トップ選手のポスティング移籍がそうであったように、同制度は自由競争という名目のデキレースであることはもはや関係者の“常識”でもある。では、今回の大谷ポスティングを水面下でリードする球団はどこなのか?

 情報収集に躍起となる複数のメジャー球団関係者が、ここへきて最有力視しているのがダイヤモンドバックスだ。1998年のエクスパンション(球団拡張)で創設され、19年の歴史の中で在籍した日本人選手は12年の斎藤隆。16~17年に中後がマイナーで投げたが、日本人には縁遠い存在だ。真夏の暑さが50度にも達する灼熱の砂漠都市をホームタウンとする球団が、大谷の意中の球団とみられている根拠は何なのか。

「人ですよ。5年前、大谷が一度はメジャー行きを決断した当時の、ドジャーススカウトに対する恩義を絶対に今も忘れていない。日本ハム入りで裏切ってしまった恩人への恩義に報いるならここは彼の元に行くのが筋でしょう」(高校時代から大谷を継続調査するメジャースカウト)

 ここで指摘されている「当時のドジャーススカウト」とは花巻東時代に大谷を追いかけ、一度は「米国でやりたい気持ちは変わらない。(日本ハム入りする可能性は)ゼロ%です」(大谷)とまで言わせた小島圭市氏(49)のことだ。

 12年当時、ドジャース環太平洋担当スカウトだった小島氏は、ローガン・ホワイトGM補佐、エーシー興梠アジア部長とともに大谷獲得を9割方固めた。しかし、土壇場でドラフト強行指名を敢行した日本ハムに引っくり返され、同じ“花巻東物件”である09年の菊池雄星投手(現西武)に続いて4年間で2度、すんでのところで日本人トップアマの獲得に失敗した。この責任を取る形で小島氏はドジャースを退団。ローガン&エーシーのコンビもパドレスへと移籍し、たもとを分かつ形となった。

 現在、小島氏は指導者向けの講演活動や少年野球教室を手がける傍ら、ダイヤモンドバックスの顧問を務めている。当時の事情に詳しい岩手のアマ野球関係者も「18歳の大谷が一度は小島さんの元(=ドジャース)へ行こうと決断したのだから、今でも裏切ってしまった彼への気持ちは強いはず。決めているとしたらそこしかないと思います」と同調。他球団がダイヤモンドバックスを意中の球団と恐れる根拠のひとつとなっている。

【キャンプ地移転問題も影響か】さらに「大谷=ダイヤモンドバックス」のもうひとつの根拠となっているのが、日本ハムのキャンプ地移転問題だ。

 日本ハムは沖縄・名護市営球場の改修要求&工事に伴って2016年から春季1次キャンプ地を2008年からの提携球団であるパドレスがマリナーズとともに使用するアリゾナ州ピオリア・スポーツ・コンプレックスで行ってきたが、20年の名護新球場完成まであと2年(18、19年)行うアリゾナ州内でのキャンプ地変更に動いている。

 球団関係者によると、今春のピオリアキャンプでメーン球場が工事のため使用できず、カブスのキャンプ地・メサの本球場を間借りして練習試合を行う不便を被った。一連の経緯から来春キャンプについて、レンジャーズとロイヤルズが共同でキャンプを張るサプライズなどとともに、ダイヤモンドバックスがロッキーズと共同使用するスコッツデール「ソルト・リバー・フィールズ」がその有力候補に挙げられている。

 日本ハム球団関係者は「まだ2~3の候補地から調整中」というものの、メジャー関係者の間では「ソルト・リバーが最有力。トップランナーのはずだったサンディエゴ(パドレス)は脱落。派遣している2人のコーチ(中嶋聡GM特別補佐、中垣征一郎前トレーニングコーチ)の帰国も決まっているらしい。ここ最近の大谷登板試合にスカウトを派遣しないサンディエゴは撤退したのでは?」と大谷獲得レースに絡めて有力候補が脱落したように語られている。

【監督は元ヤクルト】現在、ダイヤモンドバックスを率いるのは2000年にヤクルトに在籍した経験を持つトーリ・ロブロ監督(52)。現役引退後はマイナーリーグ監督を経て、11年からブルージェイズの一塁ベースコーチ、13年からレッドソックスのベンチコーチを務め、今季からダ軍の監督に就任した。

最終更新:9/16(土) 11:05
東スポWeb