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家事代行サービスを使ってみた

9/16(土) 10:10配信

ITmedia ビジネスオンライン

 わが家の家事は、知らない女性がやってくれている。……というと意味深だが、話は簡単。ここ数年で一気に普及してきた「家事代行サービス」を活用している。

【家事代行サービスを導入した後の台所】

 2016年の大ヒットドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも知名度が上がった家事代行サービス。同ドラマの監修をしているベアーズや掃除用品で知られるダスキンなどが大手だが、低価格でスポット利用できる「Casy(カジー)」や、頼む相手のプロフィールを閲覧できる「DMM Okan」など、新規プレイヤーも続々参入している。

 さて、そんな家事代行を導入することになったわが家について説明しておきたい。私(筆者)は母子家庭の実家暮らしで、母は今でもフルタイムで働いている。子どもたち(姉と私)から手が離れ、管理職へと昇進すると、さらに労働時間は長くなった。朝早く出ていき、深夜に帰宅することもざらだ。しかも最近姉が子どもを産んだため、土日は孫にウキウキと会いに行ってしまう。私は私で仕事をしたり酒を飲んでいたりで、ほとんど家にはいない。

 お互い家には「寝に帰っているだけ」という状態で、家はどうなるか。答えは「めちゃくちゃ荒れる」。1週間分の洗濯物が地層を作り、洗い場に2週間置きっぱなしの食器に張った水にはうっすらとカビが浮く。冷蔵庫の中には賞味期限が切れた食材が詰め込まれている。1カ月に1回ほど、やる気が出てきて大掃除を敢行し、なんとか人としての生活を取り戻す……というのがここ数年の我が家の日常だった。

 しかし、部屋が荒れていると心が落ち着かず、リラックスするのも難しい。皿洗いをすると心がめげる。そこでたどり着いた答えが、「家事代行サービスへの外注」だった。

●実際に使ってみた

 お試しプランで頼んでみたところ、非常に満足度が高かった。水あかや謎の汚れが目についた風呂はピカピカに。見ないフリをしていた台所の汚れもすっかりなくなった。これまでは汚れレベル100のものをなんとかして50に下げてだましだまし過ごしてきたのだが、一気に0に戻してもらうことで、気持ち良く生活できるようになった。

 ベースがきれいなので、ちょっとした皿洗いや洗濯は小まめにやるようになったのも大きなプラスポイントだ。母が月に1回、友人たちを招いて開く家飲み会の後に残される大量の食器も負担にならなくなった。

 「これはめっちゃ便利なのではないか……」と思い、1人暮らしの彼氏の家でも家事代行サービスを使ってみた(もちろん許可は取った)。彼氏はズボラというわけではないのだが、あまり細かいところは気にならないタイプ。お風呂場のかびや排水溝、トイレなど水場を中心に掃除が行き届いていない箇所が発生していた。

 そのポイントを中心に家事代行を2時間お願いしたところ、見違えるほどキレイになった。掃除スキルが低い上にテキトーな私が同じ時間掃除をしたら、これほどの成果は得られなかっただろう。余談だが、昔「ちょっといいな」と思っていた男性に「俺と付き合いたかったら部屋を掃除してよ」と言われたことがあり、スキル的にも心情的にも無理と感じて冷めたことがあるのだが、そのときに家事代行を知っていたら何かが変わったかもしれない。

 家事代行サービスは、家事が苦手な人、仕事や育児などで家事に手が回らない人、1人暮らしで家事をやる気にならない人、なんだか家で過ごしにくいと感じている人は、一度試してみるのがオススメだ。どのサービスも初回は割引やお試し価格で提供しているので、財布への負担も少ない。定期的に頼むと、最も安い価格のコースで2時間4000~1万円弱ほどになる。

 とはいえ、いざ始めてみようとすると、どれを選んでいいのか悩んでしまうところもある。そこで主要サービスの最安コース価格・メリット・デメリットを比較してみた。東京23区外だと選択肢が限られてしまうが、さまざまなサービスの特徴を知り検討してみてほしい。(※情報は全て17年9月時点)

ベアーズの家事代行・家政婦

 1999年創業。家事代行サービス最大手で、主婦スタッフが多いために価格が比較的抑えられるのが特徴。プロによる清掃プランもある。

【最安コース価格】水回りのみのプラン2時間4700円、デラックスプラン2時間6600円(いずれも税別・交通費別)

【メリット】対応エリアが広い、価格が比較的安い

【デメリット】スポット利用の場合1回3時間から(税別1万2000円)、オンライン予約サービスがやや使いづらい

ダスキンのメリーメイド

 63年に創業したダスキンが、89年から開始したサービス。清掃業務のノウハウを活用したクオリティーの高いサービスが支持されている。

【最安コース価格】家事おてつだいサービス2時間9000円(税別・交通費別/定期サービス契約の場合。1回のみの場合は1万円)

【メリット】スポット利用ができる、対応エリアが広い、ダスキンの研修を受けたスタッフが来るためクオリティーに定評がある

【デメリット】他サービスと比較すると価格が高め

Casy

 2014年に創業した同名のベンチャーが運営。現在は東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県の一部エリアに展開、登録や予約の簡単さをアピールしている。

【最安コース価格】スポット利用2時間5000円(税別・交通費別/定期利用すると1時間当たりの価格が低くなる)

【メリット】スポット利用ができる、直前予約(利用したい時間の3時間前まで)ができる、登録&予約システムが簡単、「LINE」を使って問い合わせや予約変更ができる

【デメリット】対応エリアが限られている

DMM Okan

 Webサービス大手のDMM.comが16年にスタート。スマートフォン向けアプリ上で家事代行の依頼者と担当者をマッチングする仕組み。アプリ上で担当者を指名して直接やりとりをするシステムで、評価や顔を把握することができる。東京都、札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市の一部エリアに対応している。

【最安コース価格】1.5時間3600円(税込・交通費込/担当者によって価格が上がる)

【メリット】価格が安い、スマートフォンに最適化している、担当者の顔や評価が事前に分かり安心感がある

【デメリット】対応エリアが限られている

タスカジ

 13年に創業した同名のベンチャーが14年にスタート。依頼者と担当者をマッチングし、サービスを通じて個人間で契約をする仕組み。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県の一部エリアに対応。

【最安コース価格】3時間5550円(税込、交通費別/担当者のレベルによって価格が上がる。定期だと割安に)

【メリット】価格が安い、スマートフォンに最適化している、担当者の顔や評価が事前に分かり安心感がある

【デメリット】利用時間帯が固定されている、対応エリアが限られている

 その他にも、「マイ暮らす」(長谷川興産)、「家事玄人(カジクラウド)」(カジタク)なども。選択肢が広がりつつある家事代行サービス、忙しいビジネスパーソンほど一度は使ってみる価値があるはずだ。