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日本で無名の「ベルトレスリング」 国内専門選手ゼロ

9/16(土) 16:28配信

神戸新聞NEXT

 「ベルトレスリング」と呼ばれる競技をご存じだろうか? レスリングと相撲を合わせたようなロシアの民族格闘技で、17日から始まる国際大会に、兵庫県レスリング協会事務局長で、関西学院大レスリング部監督の波多野鉄兵さん(38)=神戸市北区=が出場する。波多野さんは「金メダルを取って競技を広めたい」と意気込む。(有島弘記)

 一説では4500年の歴史があるとされる格闘技を競技化したベルトレスリング。ロシアを中心に国際大会が開かれている。日本には専門とする選手がいないとされるが、世界選手権にはレスリングや柔道経験者が出場している。

 ルールは、民族衣装のような胴着を頭からかぶってズボンをはき、レスリングと同じマットに立つ。相撲でいう右四つ(右腕を相手の左腕の下に入れて組む形)になり、相手の腰に緩く巻いた帯を両手首にひと巻きして握る。相手を投げて背中を付かせたらフォール勝ち。フォールを奪えない場合は、6ポイント先取となり、投げ方によってポイントが与えられ、試合中、帯から手を放してしまうと相手に1ポイントが入る反則もある。

 ムエタイや柔術など、さまざまな格闘技を統括する日本格闘競技連盟内の日本ベルトレスリング連盟(東京)が、国際大会を前に参加者を募集。組み合って投げる点で共通する格闘技経験者を勧誘し、レスリング選手の波多野さんにも声がかかった。

 上半身のみを攻撃するグレコローマンを得意とする波多野さんは全日本マスターズ選手権(35~40歳)で4連覇中の実力者。投げ技を応用できそうと今年2月から練習を始めた。5月に行われた国内予選会では、同じ階級だった選手がけがで欠場したが、上の階級との参考試合で相手を投げ飛ばし、代表入りを決めた。

 大会は、17日から中央アジアのトルクメニスタンで始まる「第5回アジアインドア&マーシャルアーツゲームズ」の1競技として行われる。日本からは3階級に出場する。波多野さんは「格闘技を経験してきた人なら次のキャリアに生かせるスポーツ。ぜひ知ってほしい」と力を込める。

最終更新:9/16(土) 16:31
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