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「RSウイルス感染」都内で増加 対策と注目企業は?

9/16(土) 11:10配信

ZUU online

2017年は「RSウイルス感染症」の患者が急増する傾向にあるという。とは言っても、そもそも「RSウイルス感染症」とは何なのか自体、あまりよく知らない人の方が多いのではないだろうか。

この感染症は呼吸器感染症の一種で、主な症状は発熱や鼻水などなのだが、通常は重症になるようなことはない。ところが場合によっては、重い咳が呼吸困難や肺炎に繋がるようなケースもあり、特に乳児や基礎疾患のある場合などには十分な注意が必要になる。そこでここでは、「RSウイルス感染症」の実態を捉えると同時に、影響を受けそうな関連銘柄を押さえておくことにしたい。

■既に流行期に入った「RSウイルス感染症」

乳幼児の肺炎の一因にもなる「RSウイルス感染症」は、普通なら冬を中心に流行していた。それが8月15日の日本経済新聞によれば、8月6日までの1週間の患者数を昨年の同時期と比べてみると、約5倍にもなっているのだという。感染症の流行は近年前倒しになる傾向にあり、今年は既に流行期に入ったとの見方もある。

全国に約3000ある小児科定点医療機関からの報告によれば、今年の第31週にあたる7月31日から8月6日にかけての患者数は約5000人で、昨年同時期の約1000人から大幅な増加となっているという。

また、東京都感染症情報センターの定点報告集計表を見ても、8月28日から9月3日にかけての第35週における感染症報告数は東京都合計で822件、1定点あたり3.17で、これは2016年の312件、1定点あたり1.21を大きく上回っている。

予防のためのワクチンが開発されていない上に、接触感染や飛沫感染で簡単にうつってしまい、再感染もよくあるという「RSウイルス感染症」だけに、かからないように予防するほか有効な対策はなさそうだ。やはり投資家たるもの、マスクなどの予防措置を提供している銘柄など、関連銘柄の動向を注視しておくことが必要だろう。

(1)ダイワボウHD <3107>
上場持株会社であるダイワボウHDを中核とするダイワボウグループは、ITインフラ流通事業のダイワボウ情報システム、繊維事業会社を統括している大和紡績、産業機械事業のオーエム製作所の3社を主軸に、広範にわたるグループ経営体制を展開している。

同グループに属するダイワボウノイは、綿、糸、布地等の各種繊維原料および衣料製品、寝具寝装品などを取り扱っているほか、日用雑貨品等の繊維製品の製造や加工・販売、医薬部外品・医療機器・健康器具の製造・販売も手掛けている。

「RSウイルス感染症」の対策として注目されているのは、このダイワボウノイの製品である「アレルキャッチャーマスク」だ。花粉・ウイルス飛沫を99%カットできるというフィルターを採用した多機能マスクで、90%以上の消臭効率も併せ持つという。

(2)シキボウ <3109>
1892年に繊維メーカーとしてスタートしたシキボウは、時代の変遷と共に事業内容を変化させてきている。祖業の繊維事業で培かわれた技術を応用し、産業資材や機能材料の分野にも進出、さらには遊休資産を有効活用する観点から不動産やサービスの分野も手掛けるなど、その事業範囲は広範に及ぶ。

同社の製品である「フルテクトマスク」は、抗ウイルス加工不織布の「フルテクト」によるフィルターに加えて、バクテリア捕集効率に優れた高性能フィルターをポリプロピレン不織布ではさみ込んだ4層構造によって、ウイルス飛沫や細菌、花粉を強力にブロックするというもの。「RSウイルス感染症」対策製品として注目を集めている。

この「フルテクトマスク」は樹脂製ノーズフィッターを使用することにより、隙間の少ない高い密着性を実現。ソフトな肌触りや耳ひもを柔らかくするなど、長時間使用しても痛くなりにくいように、着け心地にもこだわっているという。

(3)大幸薬品 <4574>
「正露丸」で広く知られている大幸薬品は、二酸化塩素によってウイルスや細菌を除去する「クレベリン」を展開している。二酸化塩素分子はウイルス、菌、ニオイを除去し、カビの生育を抑制する作用を持つが、従来の方法では二酸化塩素ガス濃度が時間経過と共に減少してしまうため、濃度の一定化は不可能だった。それを大幸薬品は特許技術によって、二酸化塩素ガス濃度の3年間以上の安定化に成功したという。

「クレベリン」にはウイルス・菌・ニオイに対して直接スプレーするタイプと、空間を除菌する置き型タイプ、持ち運べるタイプなどが用意されており、空気中に潜むウイルス・菌などを取り除く「空間除菌」と、ドアノブなど「モノ」についているウイルス・菌を取り除く「物体除菌」の双方に使用できる。まさに「RSウイルス感染症」の対策にぴったりの製品だと言えるだろう。

(4)大日本住友製薬 <4506>
大日本住友製薬グループは、医薬品事業を中核に、その他の事業として食品素材や化成品、動物用医薬品、試験薬や研究用資材なども事業展開している。

「RSウイルス感染症」の重症化を防ぐためにきわめて有効であるとされている「シナジス」は、米国メディミューン社が創製した抗RSウイルスの特殊な抗体で、大日本製薬はこの国内販売を行っている。

「シナジス」は、RSウイルスが細胞に侵入する際に重要な役割を果たすFタンパクに結合することによってウイルスの感染力を中和し、ウイルスの複製や増殖を抑制するのだという。(ZUU online 編集部)

最終更新:9/16(土) 11:10
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ダイワボウホールディングス3107
4320円、前日比+30円 - 11/17(金) 15:00

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シキボウ3109
1385円、前日比+9円 - 11/17(金) 15:00

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大幸薬品4574
2600円、前日比+128円 - 11/17(金) 15:00