ここから本文です

<O157>群馬で緊急連絡会議 独自の衛生指針策定へ

9/16(土) 10:16配信

毎日新聞

 ◇総菜店などの2次汚染防止

 群馬、埼玉両県の総菜店「でりしゃす」系列店で購入したポテトサラダなどを食べた22人が病原性大腸菌O157に感染した問題で、群馬県は15日、緊急連絡会議を開き、客がトングを使って取り分ける販売形態の総菜店などを対象に、県独自の衛生管理指針を策定することを決めた。現在、国の基準はなく、事業者任せになっているため、関係者からは必要性を指摘する声が上がっていた。県は今後1カ月以内の策定を目指す。【山本有紀】

 緊急連絡会議は、総菜店「でりしゃす六供店」(前橋市六供町)の総菜を食べた3歳の女児が亡くなったことを受け、県や前橋市保健所などの担当者が出席し、再発防止策や原因究明について協議した。

 六供店での感染者11人のうち、女児と60代の女性が食べたのは炒め物など加熱食品のみだったことから、前橋市保健所は「店舗内での2次汚染の可能性が高い」とみており、県は「新たな対応が必要」として指針の策定を提案した。

 指針の内容や対象業者は具体的に決まっていないが、トングや皿を覆うふたの扱い、客の消毒液の使用など、2次汚染の観点から対策を考えていく。

 「でりしゃす」のような総菜店だけでなく、同じような販売形態のレストランやホテルも対象に含めるかどうかについては、県担当者は「今後、検討していく」と述べるにとどめた。

 県食品・生活衛生課によると、今後、現場の監視指導者らの意見を聞きながら、1カ月以内にまとめ、県下全域に配布する。

 「でりしゃす六供店」は、サラダや炒め物、揚げ物などの各コーナーで、客がふたのない大皿から皿ごとに置いてあるトングを使って、総菜を取り分ける販売形態だったが、前橋市保健所の調査では、トングの使い回しなど衛生管理の問題が明らかになった。トングの交換頻度などについては国の基準がなく、事業者ごとに異なっていたため、前橋市保健所は「基準がないと店もどこまで対策したらいいのかと困惑してしまう。トングやふたの取り扱いについて衛生管理の指針があった方がいい」と指摘していた。

最終更新:9/16(土) 10:30
毎日新聞