ここから本文です

噴水やカフェ、パリ風情楽しんで 京都、特養職員が手作り

9/16(土) 15:00配信

京都新聞

 お年寄りに異国の風情を楽しんでもらおうと、京都市南区の特別養護老人ホーム「ビハーラ十条」の職員たちが、施設内の一室を「パリの広場」に模様替えした。16日に開催する敬老会に向けて、屋台や噴水などの演出道具を一つ一つ手作りで仕上げた。
 ビハーラ十条の利用者向けに、毎年実施している敬老会の催しの一つとして、同施設の職員でつくるグループ「H2O」の5人が発案した。
 広場は、利用者がおとぎ話の世界に迷い込んだ気分になるように、入り口に黒く塗った段ボールを積み上げて洞窟の壁を演出。薄暗い通路を通り過ぎると、噴水を中心にカフェのテーブルや、バザールの屋台が並ぶおしゃれな空間に仕立て上げた。
 H2Oは、2008年に入職した同期の会。年齢は30代から60代まで幅広いが、仕事の後に毎日集まり、演出道具の材料に使う紙粘土を古紙から練ったり、屋台に並べる小物を縫製するなど、約1カ月かけて準備を進めてきた。
 当日は、花屋や菓子店、ゲーム店など7店が並ぶ広場に、花の都を感じさせるBGMを流して雰囲気を盛り上げ、お年寄りらが軽食や買い物を楽しむ。凱旋門(がいせんもん)の絵をバックにした記念撮影や、職員が扮(ふん)するピエロとの交流なども計画している。
 職員の秋山昭子さん(64)は「H2Oの5人は誰もフランスに行ったことがないが、憧れのパリを想像しながら、学生時代の文化祭の時のような感覚で、毎日楽しく準備をしてきた。1日だけの催しだが、利用者の皆さんの心に思い出として残れば」と話している。

最終更新:9/16(土) 15:00
京都新聞