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U-18W杯で小枝監督が言い続けた言葉は「ふだんの生活、立ち居振る舞いが大切」

9/16(土) 16:45配信

東スポWeb

【越智正典 ネット裏】U―18W杯、日本―カナダの3位決定戦をテレビで見た(8対1)。高校全日本の総決算である。いや、高校野球が来年100回大会を迎えるのであるから途中経過と言ったほうがよいかもしれない。

 清宮幸太郎の中前打で日本6対0の4回裏も、先発の福岡大大濠の三浦銀二が低く、低く、見事に投げていた。三浦は帽子のツバを真っすぐ伸ばしていた。もう少し深くかぶったほうがよいとも思えた。陽を遮り、より一球に集中出来るからである。グラブは投手直撃打を叩き落せる大きさなのがよかった。左腕をグラブの重さを“分銅”のようにも使える。三浦はマウンドでボールが自分に合うようにこねていたし、ロージンバッグの扱いも丁寧であった。大会奪三振計19、防御率0・00なのも肯けた。大濠の捕手古賀悠斗はこの日はマスクをかぶらなかったが、8月22日の宿舎集合に父兄同伴が高野連から義務付けられていて、父親はわざわざ博多からご苦労さんでした。

 この日のマスクは広陵の中村奨成。99回大会決勝進出の疲れか、時差か、体調不十分かと遠察していたが、7回中前安打を放ったときは、打席前の準備のときから決意が漲っていた。リードは相変わらずで、右に左に動いて構えるのがリードと思い込んでいる捕手が多いなかで、中村はどんと構えて動かなかった。

 日大三の桜井周斗は口を「ヘの字」に結んで打席に立った。いい目をしていた。横浜の増田珠はバットを半握りあけて投手に立ち向かった。久しぶりに見る強打者の短い握りである。プロ野球でいうと、ON、野村克也、森徹…。増田は試合が終わったとき、右翼うしろにブルペンがあるらしい小屋に向かって深々と一礼した。全日本は捕手2名編成。誰かが“本職”ではない捕手を務め、受け続けたのであろう。

 8回、監督小枝守が最後の円陣を組んだ。慌しい出発だった。8月23日、千葉工大で練習開始の日に届けられたボールは2ダース。小枝は言い続けて来た。「5メートル以内でもボールをひろうときは走れ!」。仙台育英の西巻賢二が小枝に真っすぐに純な視線を届けていた。

 投手は8回、中京大中京磯村峻平、そして9回は甲子園大会優勝投手、花咲徳栄の清水達也。出発前、日大での試合当日、監督就任から苦節17年、99回大会優勝監督、花咲徳栄の岩井隆が挨拶に来ていた。

 清宮は一塁⇔ベンチ。まだ完走出来ないでいる。打は非凡だが途上選手である。清宮の高校最後の打席は死球だった。

 任期終了、大役を果たした小枝は「ふだんの生活、ふだんの立ち居振る舞いが大切だとこれからも言い続けます」。インタビューに答えて言った。出場選手の課題は集合から銅メダルまでの歩みで学んだことを友だちに伝えることであろう。特に2年生で出場した報徳学園の小園海斗、大阪桐蔭の藤原恭大には…。=敬称略=(スポーツジャーナリスト)

最終更新:9/16(土) 16:45
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