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クマ出没、里山で増加 今秋以降 4~8月は過去最多 福井

9/16(土) 7:55配信

産経新聞

 クマが冬眠に入る時期(今月~11月)を迎え、県は今秋以降、里山(平野部)で平年よりも出没数が増える可能性があるとの見通しを示している。ドングリ(堅果類)の作柄状況から大量出没の可能性は低いものの、里山での生息数が増えているためという。4~8月の出没(目撃・痕跡・捕獲)件数は281件で、前年同期の190件を上回り過去最多(16年度以降)となっている。

 冬眠に入る時期はクマの活動が活発化することから注意が必要で、各集落での柿や栗の実の早期収穫や撤去、人家周辺の生ごみの撤収などの対策が必要と呼びかけている。

 県によると、4~8月の出没状況は281件で、すでに25年度以降の同期を上回っている。小浜市や高浜町、おおい町など嶺南で124件(前年度同期72件)と多く、福井・坂井75件(44件)、丹南61件(53件)などと増えている。今月7日現在の出没は288件にのぼり、捕獲数は60頭(前年度同期41頭)。人身事故も1件起きている。

 県が8月9日~9月1日にドングリの実のつき具合を調査した結果、ブナとミズナラは県全体で「不作」だったが、過去の大量出没年(18、22、26年度)に比べ作柄は良好。奥越の大野市ではブナが並作や豊作の地点もあった。コナラは「並作」だった。このため奥越を除く地域での出没が増え、嶺南や丹南、越前市などの里山に生息するクマの出没が多くなる可能性があるとしている。

 県はこのほど17市町の担当者ら関係者を県庁に集めツキノワグマ出没対策連絡会を開くなど、被害防止対策を強化している。

最終更新:9/16(土) 7:55
産経新聞