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マー 松坂超え最速!日米278戦150勝到達「考えもしていなかった」

9/16(土) 6:00配信

スポニチアネックス

 ◇ア・リーグ ヤンキース13―5オリオールズ(2017年9月14日 ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(28)が、日米通算150勝(日本99勝、米国51勝)を手にした。14日(日本時間15日)のオリオールズ戦で7回8安打2失点で今季12勝目。278試合目の到達は、日米通算で最速だった松坂大輔投手(37=現ソフトバンク)の285試合を上回り、プロ野球では、1950年の2リーグ制以降に入団した選手で最速となった。

 田中の凄みが凝縮されていた。6―0で迎えた4回だ。先頭にソロ被弾し、なお無死一、二塁。ここで13、15年本塁打王デービスと16年本塁打王トランボを「今日のベストピッチ(一番の球種)」のスライダーで連続空振り三振。次打者を初球94マイル(約151キロ)直球で三ゴロと、嫌な流れを断ち切った。

 「ストレスがたまるイニングが多かった中でも、粘ることができた」。ピンチ脱出に要したのは、2三振を奪いながら計8球。自身の状態を見極め、要所でギアを切り替えて勝機を広げる。それを積み重ねた結果が、2リーグ制以降の入団選手では日本投手最速の150勝。上にはスタルヒン(236試合)、藤本英雄(265試合)の2人しかいない。

 「この世界に入った時は考えもしていなかった遠い数字。凄くうれしい気持ちと、選手生活の中で携わってきてくださった方々のおかげでもあると思う。本当に感謝したい」

 今季の前半戦は防御率5・47。過去に経験のない大不振だった。「1勝の重さ、難しさというより、野球の難しさを感じた」。フォーム、登板間の調整、打者へ向かう気持ち。全てを見直した。苦しんだ末に「成長できている部分もある」と実感し、後半戦は防御率3・53へとV字回復。与四球1個に対する奪三振数を示す「K/BB」は後半戦に10試合以上先発した投手では、クルバー(インディアンス)に次いで大リーグ2位の6・36。無駄な四球を出さず勝負どころで空振りを取れる。田中の最大の強みの一つでもある。

 ヤ軍入団から4年、間近で見てきた通算234勝の同僚左腕サバシアは言う。「悪い結果を乗り越えたことが、その後のキャリアに役立つ」。自身も故障やアルコール依存症を乗り越え今季、4年ぶりに2桁勝利。成長を続ける田中に「JUST KEEP GOING(前進あるのみ)。そうすればみんなが支えてくれる」とエールを送った。

 200勝、その先へと期待は膨らむ。そう水を向けられた右腕は「見えていないです。とりあえず151勝です。次は」と返した。JUST KEEP GOING――チームの勝利へ、田中らしく着実に歩を進める。(ニューヨーク・大林 幹雄)

 ≪プロ野球では3位のスピード到達≫田中の278試合での150勝は、プロ野球ではスタルヒン、藤本英雄に次ぐ3位のスピード到達に相当し、1950年の2リーグ制以降に入団した投手で最速。日米で勝利を挙げ150勝を達成したのは6人目。桑田真澄はパイレーツで0勝で、巨人で173勝(141敗)だった。

 ≪カーショーに次ぐメジャー通算勝率・654≫田中の日米通算勝率は・708。メジャー通算150勝以上の投手と比べても、50年から60年代にヤンキースで活躍した1位のホワイティ・フォードの・690を上回る。田中のメジャー通算勝率・654は今季登板した通算50勝以上の現役投手でカーショー(ドジャース)に次ぐ2位。

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