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ソフトバンク、勝負どころ一気に加速=王座奪還へ泰然自若-プロ野球

9/16(土) 17:45配信

時事通信

 前半戦を締めくくる首位攻防戦となった7月11日からの楽天2連戦。先発ローテーションを入れ替え、則本、岸の二枚看板を立てた楽天に対し、ソフトバンクは石川、松本裕の若手2人をぶつけた。

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 結果はともに接戦の末の敗戦。工藤監督にとっては、就任3年目で初めての2位ターンとなったが、「貯金23は素晴らしい。それを楽天が上回っただけ」と淡々としていた。勝負どころがもっと先にあることを見越していたのだろう。

 昨年は11.5ゲーム差から日本ハムに逆転される屈辱を味わった。その反省が一貫した戦い方につながった。達川ヘッドコーチによると、「監督は楽天だけマークすると、足をすくわれると考える。だから泰然自若として、『カード勝ち越し』と繰り返している」と説明。その見立ては当たった。大きな連敗をせず、確実に貯金を増やす間に、楽天がずるずると失速。8月2日に初めて首位を奪った。

 そして8月18日からの直接対決。東浜、千賀の好投で連勝し、3戦目では武田を白星まであと一人で降板させた。サファテが締める盤石の救援陣につないで3連勝。工藤監督は非情の采配で楽天を一気に突き放した。

 球界随一の戦力を誇りながら、開幕前から誤算続きだった。3月のWBCでセットアッパー候補のスアレスが故障。4月には開幕投手を務めた和田、武田が離脱し、千賀も6月に背中の張りで約1カ月戦列を離れた。

 しかし、そのピンチで若手がチャンスをつかんだ。育成出身で4年目の石川、高卒3年目の松本裕が初勝利を挙げ、「盆と正月が一緒にきた」と指揮官を喜ばせた。5年目の東浜は勝ち頭としてフル回転。六回までリードすれば、逆転負けが1度しかない鉄壁リリーフ陣の強みを生かし、先行逃げ切りで勝ち星を積み重ねた。

 打線は7月下旬から4番で主将の内川を欠いたが、4番柳田が大砲としての迫力を増し、デスパイネも期待に応えた。松田の勝負強さも健在で、4年目の上林に明石、川島、福田らも日替わりのヒーローになった。

 工藤監督は「大事なのはバックアップ」とも繰り返す。自慢の選手層の厚さを際立たせ、見事に昨年の雪辱を果たした。

最終更新:9/16(土) 19:53
時事通信