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用心深く、慎重に=日馬富士、白星先行-大相撲秋場所

9/16(土) 20:34配信

時事通信

 日馬富士は用心深かった。動きのいい松鳳山との突き合い。張り手を交えながら慎重に隙を探り、素早く飛び込んで左、右と前まわしを確保。顎の下に頭を付けて寄り切った。これ以上の黒星は許されないという思いが垣間見えた。

 3日続けて金星を配給した後の連勝でようやく白星が先行。「とにかく自分の動きを確かめながら、落ち着いていけてよかった」と語る表情が和らぐことはなかった。自身も休んで4横綱が不在となれば、史上初の不名誉。そのとりでを守る重圧はいくばくのものか。

 「勝たなくてはという気持ちが強過ぎて、思い切って攻めていない。こんなに精神的に苦しい場所は初めてではないか」と胸中を推し量ったのは八角理事長(元横綱北勝海)。土俵下で見守った藤島審判長(元大関武双山)は「全く『らしさ』が出ていないが、こういう苦しい相撲で白星を積み上げていくしかない」と踏ん張りを期待した。

 本人もそれは分かっている。「一日一番。余計なことは考えない。考えても(状況が)変わることはないから」。そんな横綱の立場を察したように、館内の声援は日に日に増している。

最終更新:9/16(土) 20:40
時事通信