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北海道秋サケ漁獲半減 相場1・5~2倍に暴騰、雌1000円超え

9/16(土) 19:30配信

みなと新聞

 北海道秋サケ漁は不漁だった前年の半減ペースにとどまっている。北海道漁連集計の水揚日報によると、15日現在の累計漁獲量は前年比53%減の4620トン。産地市況は雌がキロ1000円超、雄が600円台半ばから500円台と、前年同期の1・5~2倍の高値になっている。

 今年の来遊予想(沿岸・河川を含む)は前年実績比4%減の2480万尾。24年ぶりの凶漁だった昨年漁獲7万5000トンを下回る可能性が示されている。

 5年ほど前の秋サケの浜値は、卵(スジコ・イクラ)を持つ雌がキロ800~700円、雄となると300~250円が相場だった。みなと新聞調べで、秋サケの価格が大きく変わる節目になった時期は、東日本大震災が起きた2011年前後。秋サケの漁獲量は13年まではまだ12万トン前後あったが、中国への輸出に陰りがみえてきた。為替が円安に移行、中国の人件費が急激に上昇し始めた。10年まで秋サケ相場といえば、中国に輸出するドレス価格が中心だった。漁獲量は14年以降減少が続き、浜値は毎年上がってきた。

 今年は8月30日にえりも以東海区を皮切りに漁期入りしたが、台風15号接近や親魚の河川遡上(そじょう)を優先させるための自主規制などで1週間程度、解禁を遅らせる地域があった。9月第3週にほぼ全海区が出そろったが、日量水揚げ1000トン以下で低調に推移。週後半は道東・オホーツク方面はシケで、序盤の漁獲は前年同期の半減ペースで推移する。

 産地市況はかつてない高値。全道的に雌はキロ1000円超が常態化。イクラ向けの指標となる道東・標津の雌はキロ1400~1300円。雄は太平洋側の大津でキロ500円後半を付け、雄雌とも前年の5~6割高、産地によっては2倍近くに跳ね上がっている。

 昨年も不漁のためイクラ、ドレスなど秋サケ製品の在庫が払底しての漁期入り。2年連続の不漁見通しが示されていることに加え、サンマやイカ、ホタテの水揚げ減少による産地の買い付け競争激化が異次元の高値を呼んでいる。

 18~19日には台風18号の北海道への接近・上陸が見込まれ、秋サケ漁に影響が及ぶ可能性が出てきた。網への被害が懸念される他、通過後の漁況が今期の行方を左右しそうだ。

最終更新:9/16(土) 19:30
みなと新聞