ここから本文です

新型iPhone、予約スタート。スマホ新時代の幕開け

9/16(土) 9:29配信

ニュースイッチ

進むコモディティー化、各社は新たな価値に躍起

 アップルのiPhone「8/8プラス」の予約が15日に始まり、11月には最上位モデル「X(テン)」も発売される。最近のiPhoneの世界販売は韓国サムスン電子に次ぐ2位ながら、徐々にシェアを落とす傾向にある。2017年第2四半期(4―6月期)のシェアは、3位の中国ファーウェイに0・7ポイント差まで迫られた。例年、新モデル発売後の第4四半期にシェアが上がるため、17年も同様の傾向が予想される。ただ、防水性能などで人気となった「7」の勢いをXと8/8プラスが上回るかは未知数だ。

 こうした中、早くもXは厳しい競争にさらされる。シェアトップのサムスンは「ギャラクシー ノート8」を発表、アップルを猛追するファーウェイが近く「メイト10」を発表する見通し。高価格帯のスマートフォンが出そろう。サムスンは、ノート7の発火問題を受けて品質管理を見直し、「ギャラクシーS8」シリーズで人気を回復させた。ノート8はユーザー層を絞り込み、さらに販売に勢いを付けることを狙う。ファーウェイは、世界初の人工知能(AI)内蔵チップ「キリン970」を発表。今後の新製品に搭載し、スマホをさらに“スマート”にする。

 一方、スマホのコモディティー化が進むと、スマホ以外の関連機器などに消費者がお金を落とす可能性もある。スマートウオッチは期待されていたほど普及していないが、AIスピーカーや高機能なワイヤレスヘッドホンなどが登場し、製品の種類をまたいで購入の選択肢が広がっている。アップルも17年末にAIスピーカー「ホームポッド」を発売する。

 ソニーは16年に、「エクスペリア」をスマホだけでなく、スマートプロダクトを含めたブランドとして再定義した。同ブランドで「人々の生活に寄り添い、新しいコミュニケーションの形を提案していくインターフェースを目指す」(同社)。さまざまな場所に投影したスクリーンへの直感的なタッチ操作でコミュニケーションする「エクスペリア タッチ」や、耳に装着する「エクスペリア イヤー」を提案している。

 「さまざまな家電で成功してきた日本メーカーが、関連製品群に注力するところにチャンスがあるかもしれない」(長内厚早大教授)と指摘する声もあり、スマホ+αの領域におけるアップルや各社の戦略が注目される。スマホ新時代の幕は上がった。

最終更新:9/16(土) 9:29
ニュースイッチ