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「想像と重ならない」「意外と人に会う」、500カ所を回った研究家が語る“廃村”の魅力

9/16(土) 11:00配信

AbemaTIMES

 埼玉県・秩父市の奥地に人々から忘れ去られた村がある。山道を歩くこと約20分。目的地は山腹にある集落の岳(たけ)集落。そこにあるのは無残に朽ち果てた家、「廃村」だ。

 廃村とは、過疎化が進んで人が住まなくなった村のこと。廃村は全国で年々増えているという。ところが、そんな廃村に魅力を感じ“廃村めぐり”をする愛好家たちがいる。『けやき坂アベニュー』(AbemaTV)では、廃村研究家の浅原昭生さんに話を聞いた。

廃村は「なかなか辿り着けないことも魅力」

 浅原さんは廃村の魅力について「寂しいとかわびしいとかそういう部分はあるが、自然が豊かで静か。街中で暮らしているとある『日常の雑踏から逃れたい』というのが廃村にはある」と話す。

 廃村へは必ず昔の地図などを見て行くというが、山奥にあったり地図からずれていたりと、なかなか辿り着けないことも魅力だという。浅原さんは「行く前はこんなところだろうと想像はするが、実際に行ってみると想像とぴったり重なるということはない。行ってみてのお楽しみというか、こんなものが見つかったという驚きがある」と話した。冒険感覚で楽しめるのも、廃村の魅力のひとつだ。

 また、実際に行くと人がいることもあるという。「住んでいた方が田んぼとか家庭菜園を作って通われていたり、意外と人に会う。そういう人との出会いも楽しい。昔どんな村だったのか聞くと、こんな村だったと答えてもらえる」と説明した。

 さらに、廃村だけではなく廃校にもこだわっているという浅原さん。その理由を「村の共通の場ということで、(廃村で出会った人と)会話をすると分校がどこにあるとか大抵話がつながっていく」と魅力を話した。

 これまで500以上の廃村を訪れ、レポートを17年まとめているという浅原さんに、オススメ廃村ベスト3を聞いた。

 第3位は東京都・八丈小島にある廃村。現在は無人島になっているが、かつては村が2つあったという。八丈小島は釣り人には有名なポイントで、訪れる人も少なくない。学校の跡や村の名残があり、魅力的な廃村だという。

 第2位は長野県飯山市の沓津(くっつ)。浅原さんによると「人との出会いが楽しかった廃村」で、「春祭りや五穀豊穣とかで集われている中に一度混ぜてもらったことがある。神社に神主さんがいて、ちゃんとお祭りをやる」と語った。

 第1位は、群馬県嬬恋村の小串(おぐし)だ。浅原さんによると小串鉱山という硫黄鉱山があったといい、鉄塔や職員住宅の跡が残っている。

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最終更新:9/16(土) 11:00
AbemaTIMES