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「ならはスタジアム」16日から熱戦展開へ 震災後初の球音響く

9/16(土) 10:59配信

福島民友新聞

 いわき市のいわきグリーンスタジアムで15日開幕した第69回秋季東北地区高校野球県大会。2日目の16日からは楢葉町のならは球場「SOSO(そうそう).Rならはスタジアム」でも高校球児たちが熱戦を繰り広げる。東京電力福島第1原発事故に伴い避難区域となった双葉郡内の球場での県大会開催は震災後初めて。夏の福島大会11連覇の聖光学院を筆頭に、支部大会を勝ち抜いた各校が楢葉の地で球音を響かせる。
 「ようやく高校野球ができるようになった。子どもたちの声を聞くと復興している実感が持てる」。同球場整備を震災前から担当する同町体育協会の坂本貴志さん(45)は県大会の地元開催を心待ちにしていた一人だ。震災前までは高校野球をはじめ「盆野球」として愛された町内野球大会など町内外問わず親しまれてきた球場だった。しかし原発事故で町は全町避難を強いられ、球場は使用できなくなった。
 「もう一度、ここで野球が見たい」。坂本さんは関係者と球場の除染に打ち込んだ。芝生を全面張り替え、内野の土も入れ替え、野球ができる環境を整えた。その結果、放射線量は毎時0.06マイクロシーベルトになった。2015(平成27)年4月に開校したふたば未来学園高野球部は同球場を拠点に練習する。青森県の強豪校の青森山田が合宿で使うなど、少しずつ利用の幅も広がっている。昨冬には、色あせていた外壁を緑色に塗った坂本さん。選手が全力でプレーできるよう直前まで手入れに余念がない。「春の甲子園までつながる大会。選手には気持ち良くプレーしてほしい」

福島民友新聞

最終更新:9/16(土) 10:59
福島民友新聞