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ミサイル完成・グアム威嚇・制裁無用論…北朝鮮“一石三鳥”策略

9/16(土) 11:47配信

ハンギョレ新聞

弾道ミサイル発射は何を狙ったか 6回目の核実験から12日後に再挑発 3700キロメートル飛行…グアム打撃能力誇示 国連の対北朝鮮制裁に反発も

 国際社会の圧迫と制裁をあざ笑いでもするかのように、北朝鮮が15日早朝に再び弾道ミサイルの試験発射を強行した。3日の6回目の核実験からわずか12日後に、米軍の戦略基地が密集したグアムを射程距離とする中距離弾道ミサイル(IRBM)挑発に出た。専門家は北朝鮮の意図を大きく三点と分析した。

 第一に、弾道ミサイルの大気圏再進入技術の確保など、核・ミサイル能力完成のための技術的必要性だ。この日発射した北朝鮮のミサイルは、中距離弾道ミサイル「火星-12」型と推定される。北朝鮮は4月だけで3回にわたり火星-12型の試験発射を実施したが、発射直後に爆発するなど失敗した。だが、5月14日と8月29日の発射では、2千キロメートル台の射程距離を成功裏に飛行した。北朝鮮の弾道ミサイル開発史を見れば、数回の追加試験発射に成功すれば「実戦配備」を宣言する可能性が大きい。

 第二に、高度化した弾道ミサイル能力を誇示し、米国を実際に威嚇できるという点を強調する側面もある。北朝鮮は先月6日、国連安全保障理事会が制裁決議2371号を通過させた直後、共和国政府声明(7日)、総参謀部・戦略軍司令部報道官声明(8日)を相次いで出して「全面戦争も辞さない」として米国に対する攻勢強度を精一杯に高めた。特に先月10日には、戦略軍司令官キム・ラッキョム大将が自ら、米軍の主要基地が密集したグアム周辺に火星-12型4発を同時多発的に発射するいわゆる「グアム島包囲打撃」計画を明らかにした。

 当時、キム・ラッキョム大将は「我々が発射する中長距離戦略弾道ロケット火星-12型は、日本の島根県、広島県、高知県上空を通過して射程距離3356.7キロメートルを1065秒間飛行した後、グアム島周辺30~40キロメートルの海域に着弾することになるだろう」と強調した。この日発射されたミサイルの飛行距離が約3700キロメートルであることを考慮すれば、グアム打撃が技術的に可能になったという点を実証するためだったと分析される。米国が北朝鮮に先制打撃を加えれば、北朝鮮もグアムを報復打撃できるということを明確にしたわけだ。

 第三に、この日の試験発射は国連安全保障理事会が新たな対北朝鮮制裁決議(2375号)を全員一致で採択してからわずか3日後になされた。特に今回の制裁は、史上初めて北朝鮮に供給・輸出される原油・情製油の総量に上限を設ける内容を骨格としている。北朝鮮が挑発を続けるならば、今後北朝鮮に対する原油の輸出量を縮小させることができるという一種の「警告」であった。

 それでも北朝鮮が火星-12型の追加挑発に出たのは、いわゆる国際社会の制裁に対する反発と同時に「国家核武力完成」という戦略的目標を成し遂げるために、自分たちが定めた時刻表どおりに動くだろうという「マイウェイ」宣言であるわけだ。対北朝鮮圧迫だけでは問題を解決できないという点を改めて明確にすることによって、国際社会に向けて「制裁無用論」を再度強調しようとする政治的策略でもあるとみられる。安保理の新たな制裁決議通過直後に速やかに対応することによって、安保理の対北朝鮮追加制裁議論が容易ではない状況も念頭に置いた可能性もある。

チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:9/16(土) 11:47
ハンギョレ新聞