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「国内誘客」注文続出 静岡県事業レビュー、主要4件を検証

9/17(日) 7:50配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡県の施策効果を評価する2017年度の県事業レビューは16日、県民評価者と専門委員が主要4事業の検証作業を県庁で実施した。広域的な観光施策と情報発信などに取り組む「国内誘客推進事業費」については、肯定的な意見はほぼ皆無で、一定の効果は認めながらも施策全般の改善を求める注文が相次いだ。

 同事業は、大都市圏や静岡空港の国内就航先を対象にした広域観光プロモーションや、県観光協会を通じた旅行業者の商品企画支援を展開する。専門委員は「予算のつけ方が過去と変わらない」「滞在・宿泊客誘致への熱心さを感じない」などと述べ、世界遺産富士山や「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した駿河湾など魅力的な観光資源が県内にあるにもかかわらず、PRの仕方や旅行者が好む体験型商品が不十分と指摘した。県民評価者からは、民間旅行サイトを活用した県キャンペーンの効果を尋ねる質問があり、キャンペーン利用者の属性や嗜好(しこう)を分析すべきとの意見が出た。

 県や市町のアクションプログラムに基づき地震、津波対策を実施する市町に県が助成する「緊急地震・津波対策等交付金」については、専門委員が「財政力のある市町には自力でやってもらい、県は財政力がなく整備が遅れている市町に対し交付するという考え方もある」と財政状況に応じた配分の在り方を提案した。

 県事業レビューは9回目。高校生から一般までの県民評価者127人と専門委員12人が2会場に分かれて4事業を点検した。県民評価者の判定自体は、いずれも「一定の効果がある」だった。17日に予定していたレビュー2日目は台風接近のため中止となった。

静岡新聞社