ここから本文です

ネットで波紋呼ぶ パパの“抱っこひも”を批判するのは誰だ

9/17(日) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

「父親たちの抱っこひも。街ゆく人々の目にはどう見えている?」

 今月2日、ある投資信託情報サイトがアップした記事が波紋を広げている。どんな波紋かというと、赤ちゃんを抱っこひもで抱いた男性の姿を見た人の中には、不快感を強く感じる人がいるのだ。年配の男性は父親が「気の毒」だと感じ、女子大生にもウケが悪い。50代女性は「抱き方がなっていない」と手厳しい。

 記事は、父親が子育ての能力を習得するためにはまだ学習時間が必要と締めくくっているが、ネット上では、「評価されるために育児をしているわけじゃない」などと批判が殺到している。

 育児は夫婦で分担するのが理想なのに、なぜ父親の抱っこひもがダメなのか。自身も子育て中のエッセイスト、大泉りか氏はこう話す。

「我が家も、家族で出かけるときは夫が抱っこひもで子供を抱っこします。男性の方が体力がありますから。これは、『育児は夫婦で行うもの』という前提があるからで、『育児は母親中心』と思う人にとっては、父親の抱っこひも姿は気に食わないのかもしれません」

 実は、大泉氏の70代の母も、夫の抱っこひも姿を見て、「えっ、旦那さんが抱っこしてくれるの? イクメンねぇ!」と驚いたそうだ。

「そこで、母には、『最近は、夫婦一緒に育児をするの』と説明したら、『羨ましい、お父さんなんて絶対に抱いてくれなかった』と笑っていましたからね」

 育児の分担が定着していない人も、まだまだ多いのが現実だ。すでに子育てを終えた人のうち、子育てに誇りを持っている人ほど、自分と違うやり方に口出しする傾向があるという。

「以前、知り合いの高齢男性が、ベビーカーのママに『お母さんが抱っこしないと、情緒がきちんと育たない』と批判していたことがありました。理由を聞いたら、『自分は母親の抱っこで育ててもらった』という体験がベースらしかった。なるほど、マザコン気質だったのか! と(笑い)。父親の抱っこひもを嫌がる人は、ファザコン的な人も多いのではないでしょうか」

 子育てに奮闘する現代世代は批判されたら、「初めての子育てに不安を抱えているので、疎外感や恐怖心を持つ」という。今や父親の育児参加は当たり前。そこに違和感を覚えた人は、自分の方が時代遅れと認識を改めるべきだろう。