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台湾に植民地時代の相撲場復活 愛好家や日系企業が支援

9/17(日) 23:05配信

朝日新聞デジタル

 日本の植民地時代に造られ、第2次大戦後に撤去された台湾の相撲場が、地元の愛好家や日系企業の支援で復活した。17日に完成式典が開かれ、相撲の取組が披露された。

【写真】復活した相撲場では地元の愛好家が取組を披露した=17日午前、台湾・桃園、西本秀撮影

 北部の桃園市大渓区にある公園に高さ約5メートル、四方が約6メートルの銅ぶき屋根にヒノキ材を使った上屋が建てられ、土俵が設けられた。植民地時代は「大渓公園」と呼ばれ、神社や相撲場があったが、日本統治が終わると撤去され、野外劇場などとして活用されていた。

 復活は、愛好者でつくる台湾の相撲協会が発案し、日本企業のダイキン工業と現地の関連会社が500万台湾ドル(約1800万円)を超す資金を提供して実現した。同社が台湾で相撲取りをCMキャラクターにしているのが縁だった。

 協会には約500人が登録し、世界大会にも出場。相撲専門ではなく、柔道やレスリングなどの競技者が多いという。普段はビニールマットなどの上で練習することが多く、土俵の復活は長い間の念願だった。

 コーチの曽志民さん(48)は、17歳の時に日本の相撲部屋に入門した「栄華山」という元力士。幕下で引退して台湾に戻り、後輩を指導している曽さんは「復活した相撲場に、日本から本物の力士を招きたい」と願っている。(台北=西本秀)

朝日新聞社