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英テロ容疑で18歳男逮捕 高性能の爆薬使用か

9/17(日) 7:55配信

産経新聞

 【ロンドン=岡部伸】英ロンドンの地下鉄車両内で起きた爆弾テロで、警察当局は16日、18歳の男を南東部ドーバーの港湾地区で逮捕した。警察は「重要な拘束」としており、身柄をロンドンに移して本格的に調べる。英BBC放送(電子版)は、男が車両内に爆発物を置いた疑いがあると報じた。ロンドン近郊サリー州では、警察が住民を避難させたうえで建物を家宅捜索した。負傷者は30人に増えたが、重傷者はいない。

 英メディアによると、爆発した手製爆弾には「悪魔の母」の異名で呼ばれる高性能爆薬「TATP(過酸化アセトン)」と似た爆薬が含まれていた。8月に起きたスペイン北東部カタルーニャ自治州での連続テロの容疑者グループが製造を試みたほか、5月の中部マンチェスターでの自爆テロ、2015年のパリ同時多発テロ、16年のベルギー同時テロでも用いられ、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が使用することで知られる。

 警察当局は支援者や共犯者など大がかりな犯行グループが関与した可能性があるとして、監視カメラの映像や爆発物の分析をもとに英情報局保安部(MI5)と連携して容疑者の割り出しに全力を挙げている。

 英メディアによると、手製爆弾は完全に爆発しなかったもようで、製造に失敗したとする指摘が専門家から出ている。今回の爆弾がタイマーを使用した時限式だった可能性もあり、ISが声明を出した最近の欧州でのテロとは違った新形態との見方も浮上している。

 また、事件数日前には、IS支持者がインターネットで時限爆弾製造マニュアルを広めていたという。ISは15日、系列ニュースサイトを通じ、犯行声明を出した。英政府は同日、テロ警戒度を5段階の最高レベルに引き上げた。

最終更新:9/17(日) 7:55
産経新聞