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ソフトB出世魚トリオ 千賀、甲斐、石川が語る下積み時代 「プロ野球選手じゃないと言われて」

9/17(日) 9:30配信

スポニチアネックス

 ◇パ・リーグ ソフトバンク7―3西武(2017年9月16日 メットライフドーム)

【写真】祝勝会で水を浴びる工藤監督

 故障者が続出しながらも、圧倒的な強さを見せたのは、若手の台頭があったからだ。その中でも甲斐拓也捕手(24)と石川柊太投手(25)は育成出身。WBCで侍ジャパンの主戦を任された千賀滉大投手(24)を加え、アマ時代は無名だった“育成トリオ”が下積み時代や今季の舞台裏を語った。 (取材・構成=後藤 実穂)

 ――2年ぶりのリーグ優勝。ペナントレースを振り返って。

 一同 長かった。

 千賀 (今季1軍に定着した)2人は余計に感じるんじゃない?

 石川 ずっと結果を出し続けたいし、気を抜けなかった。

 甲斐 千賀と楽天戦でボコボコにされたのが昔に感じる。(4月4日、今季初登板で4回7失点)

 石川 (千賀が)2球で(大阪から福岡へ)帰ったのもあった。

 千賀 9球ね。あれは鮮明に覚えている。痛すぎて。(5月16日のオリックス戦、背中の痛みで9球で降板)

 甲斐 (試合前の)ブルペンで「ふざけんな」と思った。ひょろひょろボール。ヤバイなと思った。

 石川 いきなり(肩)つくってとか言ってきて、冗談だと思った。

 千賀 痛み止めを飲みに行ったら、ブルペントップ(待機)の松本裕と石川さんがいて「即行つくって」って言ったのに、全然信じてくれない。これから投げる人がガチでマッサージされてるのに。

 石川 冗談だと思った。

 ――入団後、互いに驚いたことや印象に残っていることは。

 甲斐 千賀は最初、普通の投手だった。ただ、午後8、9時に西戸崎(当時2軍施設)のウエート(トレーニング)ルームに電気がついていて、一人でスクワットとかしてた。

 石川 ウエートしてたの?ただいるだけじゃなくて?

 千賀 いるだけなわけないでしょ。

 甲斐 だんだん球速が上がって、「凄いな」と思った。

 千賀 新人合同自主トレで伊藤大とキャッチボールをしていたら、(甲斐)拓也と牧原の球の方が僕ら2人より速かった。

 甲斐 そんなことはない。

 千賀 高校のときの球速でも全然負けていた。同期入団にギータ(柳田)もいて。球も速かったし、全部凄かった。

 甲斐 石川さんの球を初めて受けたときは球が重い、えぐいなと思った。

 石川 僕は練習初日から同期の森がブルペンで雄叫びを上げながら投げていてこいつ凄いと思った。「プロの球ってこういうもんだ」と思ったのは千賀の球。(創価大で1年先輩のヤクルト)小川さんの制球力は見ていたけど、球の質では印象に残った。

 ――育成時代に苦しかったことは?

 甲斐 周囲から「プロ野球選手じゃない」と言われてきた。早く俺を見てくれ、背番号で見らんでくれというのが強かった。

 千賀 自分で分かってるけど、絶対言われるからね。

 甲斐 (すぐに1軍で活躍した)千賀は育成出身ってだけ。

 千賀 (支配下登録されるまで)ちょうど1年くらい。育成でもがいたとかないけど、とにかくきついことをやった。

 石川 単純に練習メニューが多い。体幹とか。

 千賀 石川さんが入ったときはまだいい。僕らの3軍の1年目はマジでしんどかった。今とは比べものにならない。

 甲斐 何が違うって移動のバス1台。

 千賀 補助席当たり前。

 甲斐 7、8時間補助席。

 千賀 しかも、リハビリ明けの上の選手も多かった。

 甲斐 精神的なもので1年目は8キロも体重が落ちた。怖くて先輩たちに話し掛けられなかった。

 ――そんな中、ここまでやれたのは?

 千賀 1軍に行きたいという気持ち。3人ともあったと思う。ちょうど西戸崎から(博多湾を挟んで)見えていて、ドームで投げたいって。

 石川 見返してやろうと。あと上に行くために何をやるべきか、逆算できたのも共通してるかも。千賀のウエートもそうだけど、同じことしてたら抜け出せないなと。

 ――次はCS、日本一。

 甲斐 みんなと喜び合えるように、その瞬間を早く味わいたい。

 石川 日本一に向けて目の前の試合をしっかり戦っていくだけ。

 千賀 去年は日本ハムの勢いに負けて優勝されて、CSも負けた。悔しさがある。日本一を獲れるようにみんなでやっていけたら。

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