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「大谷争奪戦」早くもゴング 注目はナ・リーグのあの2球団

9/17(日) 15:16配信

産経新聞

 日本球界が誇る「至宝」が、いよいよ海を渡ることになりそうだ。投手と打者との「二刀流」でプレーする日本ハムの大谷翔平選手(23)が今季終了後にも、ポスティングシステム(入札制度)を利用して米大リーグ挑戦する方針が固まった。シーズン終了後にも球団と正式に話し合いが行われる見込みで、球団も大谷の意思を尊重するものとみられる。そんな日本球界屈指の大物獲得を目指すため、大谷の登板日には米大リーグの編成担当者が集結し、バックネット裏は熱気に包まれている。争奪戦のゴングが鳴る中、ナ・リーグ2球団の動向が注目される。

■16球団が「集結」

 その光景は、さながら「品評会」のようだった。

 9月12日に札幌ドームで行われた日本ハム-楽天戦。今季3度目の先発となった大谷は、163キロの球速を計測するなど六回途中まで無失点の好投。左足太もも裏肉離れなどの故障を乗り越え、ようやく今季初勝利を手にした。

 「無駄な四球が多かった。『ピッチング』というには、まだ程遠いと思う」と自己採点は厳しかった大谷だったが、バックネット裏にはレンジャーズなど16球団の編成担当者が集結。背番号11の一挙手一投足に熱視線を送った。

 前回登板の8月31日のソフトバンク戦にはヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)も来日。大谷獲得に向け、大リーグの各球団もすでに“臨戦態勢”に入っている。

 その大谷が、今季終了後にも大リーグに挑戦すると13日に一部メディアが報道すると、米メディアも即座に反応。大リーグ公式サイトは「日本のスター(大谷)はMLBに来る際は、投打で挑戦するだろう」と論評するなど、大谷の動向は米メディアでも注目されている。

■新労使協定の影響

 大谷をめぐっては早くも争奪戦のゴングが鳴ったともいえるが、その中で注目される2球団が、ドジャースとパドレスだ。

 ドジャースといえば、現在はダルビッシュ有と前田健太の日本人投手が在籍。過去にも野茂英雄を筆頭に、多くの日本人選手がプレーした名門チームだ。大谷に関しては花巻東高在籍時から獲得に本腰を入れており、早い段階から才能あふれる大谷に注目していた。資金力も潤沢なだけに、大谷が正式にポスティングシステムを申請した場合には獲得に名乗りを上げるものとみられる。

 ドジャース以外に注目される球団の一つがパドレスだ。

 大谷が所属する日本ハムとは業務提携しており、日本ハムの1次春季キャンプ地であるアリゾナ州ピオリアは、パドレスのキャンプ地。かつての日本人選手もスタッフとして積極的に取り入れており、野茂英雄氏を球団アドバイザーとして招聘(しょうへい)。さらに、斎藤隆氏も球団インターンとしてフロント業務に従事している。花巻東高時代から知るドジャース出身の編成担当者も多く、大谷自身も大リーグに挑戦した場合、金銭面より環境面を重視するとみられるだけに、パドレスの存在も決して侮れない。

 昨年11月にMLBと選手会が合意した新労使協定では、25歳未満の米国以外の選手が移籍を希望した場合、契約金は最大600万ドル(約6億6000万円)に制限され、資金面が潤沢な球団以外も獲得に名乗りを上げやすくなった。大谷が正式に大リーグ挑戦を表明するのは今季終了後になりそうだが、日本球界の「至宝」を射止めるのは、果たしてどの球団か-。

最終更新:9/17(日) 15:16
産経新聞

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