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どこまでOK?! 保護者が子どものスマホを見ても大丈夫?

9/17(日) 10:01配信

ベネッセ 教育情報サイト

中学生になるとスマートフォン(以下、スマホ)を持ち始める子どもが増え、高校生になると9割以上がスマホを所有しています(*1)。
スマホは非常に便利な機器ですが、ときにトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあります。近年増えているのが、SNSに起因するトラブルについて、メディアリテラシーについて研究されている千葉大学の藤川大祐先生に子どもたちのSNSの利用実態やその課題、保護者が心がけたいことをうかがいました。

SNSを使ったいじめや犯罪が増えている

スマホを利用している子どもにとってSNSは、友だちとの欠かせないコミュニケーションツールでもあります。中高生に人気が高いのが、グループでチャットができる機能を持つ「LINE」です。高校生の利用率は9割にのぼり(*2)、20から30ものグループに入っている子どもも珍しくありません。
部活の仲間と情報を共有したり、授業で分からないことをすぐに友だちに確認したりするのに活用している子も多いようです。ただ、グループから突然外されたり、悪口を言われたりするといったいじめにつながることもあるようです。自分の写真や動画が、知らないところで拡散してしまうケースもあります。「LINE」は、限られた仲間とやりとりするための閉じたサービスなので、グループ内のやりとりは第三者が監視することができないため、いじめが発覚しにくく、エスカレートしやすいと言えます。

そのほか、「Twitter」や「Instagram」(写真共有サービス。女子高校生を中心に写真の見栄えをオシャレにするフィルタが人気)、「ツイキャス」(誰でも簡単に自宅からライブ配信ができる配信サイト)なども人気です。こうしたサイトでも、軽卒な発言や安易に撮った画像が瞬時に拡散してしまう可能性があり、たとえ匿名で投稿したとしても、断片的な情報から投稿者の氏名や学校名などの個人情報が特定されてしまうことは少なくありません。

心配でも、子どものスマホを勝手に見るのは避けよう

保護者のかたから、「SNSでのトラブルが心配なので、子どものスマホのなかを見てもよいですか?」と質問されることがありますが、私は基本的には見るべきではないと考えています。特に思春期の子どもは、友だちとの世界や保護者には教えたくない自分の世界を持ちたい年頃です。子どものすべてを把握したがるような保護者の過度な介入は、子どもの自立の妨げになります。子どもに隠れてスマホを見たことがわかって、親子の信頼関係が崩れ、保護者には教えずに隠し事をするようになってしまいます。

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