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量り売り休止も O157死亡で佐賀県内スーパーも急ぎ対応

9/17(日) 11:06配信

佐賀新聞

 埼玉、群馬両県の総菜店チェーンの客が相次いで腸管出血性大腸菌O157に感染した集団食中毒を受け、佐賀県内のスーパー各社が対応に追われている。客が好みの総菜を取り分けるトングの使い回しで感染が拡大した恐れが出ており、量り売りを一時休止した店舗も。改めて衛生管理のルールを厳守するよう徹底している。

 佐賀市のスーパー「アルタ」の開成店、新栄店は、15日から総菜の量り売りをやめ、パックに詰めて提供している。「『食べきれる量だけほしい』と1人暮らしのお年寄りから言われるが…。不安を解消するために仕方がない」。担当者は悩ましげな表情を浮かべた。

トング使い回しやめ、頻繁交換

 量り売りを続ける佐賀市のスーパーは、総菜の衛生管理マニュアルを従業員に徹底するよう呼び掛けている。「店頭に並べて5時間以内に売り切る、トングは30分以内に交換・洗浄するなど細かいルールを厳守している」と店長は気を引き締める。イオン九州(本社・福岡市)は、従業員が売り場に立って衛生管理を行うよう県内3店舗に指示した。「トングが汚れれば、時間にこだわらず何度でも交換するようにした」

 ただ、消費者の不安を拭い去ることは簡単ではなさそうだ。買い物中の佐賀市の女性(61)は「食中毒で子供が亡くなった衝撃は大きい。量り売りは便利だけど、しっかりした対策がとられるまで控える人は多いのでは」と語る。

 行政側は対策に苦慮している。調理場には許可対象となる衛生基準があるものの、売り場には同様の厳密な基準はないからだ。県生活衛生課は「量り売りをしているスーパーがどの程度あるかも分からないのが現状。どのような指導を何に対して行うのか決めかねている」。原因の究明を待ち対応を考える方針だ。

最終更新:9/17(日) 18:16
佐賀新聞