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ネット上で見知らぬ若者にお金を渡す「ポルカおじさん」とは

9/17(日) 11:50配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

今ネット上で「ポルカおじさん」「ポルカおばさん」なる人たちが出現している。

全く面識のない若者に、数百円単位で支援する人たちだ。なぜ、彼らはそんなことをするのだろうか。

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ツイッター上に突如現れた「ポルカおじさん」

8月10日、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」を運営するCAMPFIRE社が、一風変わったサービスを発表した。フレンドファンディングサービス「polca(ポルカ)」だ。

polcaは「フレンドファンディング」の名の通り、自分が「したいこと」に対して友達から支援金を募るサービスだ。目標金額は300円から10万円まで。支援金額も300円から、と手頃。基本的に企画は公開されず、URLを友達に送ることで支援を募る仕組みになっているのも特徴だ。

運営するCAMPFIRE社の広報によると、現時点での総流通金額は約1400万円、総企画件数は約8000件、総企画支援者数は約2万3000人とのこと。

実はこのpolca、開始当初に奇妙なムーブメントが生まれ、話題となっていた。「ポルカおじさん」「ポルカおばさん」なる匿名の支援者がツイッター上に続々と登場し、見知らぬ人を支援していったのだ。今はだいぶ落ち着いたようだが、実際ツイッターを見てみると、 ポルカおじさん、ポルカおばさんというハッシュタグも存在し、その存在が確認できる(ただし、支援を乞う人々のほうが圧倒的に多いことも付記しておく)。

なぜ「ポルカおじさん・ポルカおばさん」を名乗り、見知らぬ人にお金を与えるのか?

サービス開始から1カ月経ったいま、実際のポルカおじさんを直撃してみた。

あの頃自分ができなかったことを代わりに

最初に話を聞いたのは、前田塁さん(34)だ。普段はスマートフォンの広告マーケティングなどを手がけるCyberZ社で、広告クリエイティブを担当している。

前田さんは、自称「最初にポルカおじさんを名乗り始めた男」であり、CAMPFIRE社CEOの家入一真さんから直接お礼を言われたこともあるという、元祖ポルカおじさんだ。

polcaを知ったのはサービス開始直後。後述する「MacBookおじさん」がちょうどツイッターで流行っていたこともあり、面白そう、と思いすぐにアプリをダウンロード。

最初に見かけたのは中高生の企画。
「30年結婚式をしていない両親に結婚式をプレゼントしたい」「結婚する恩師のプレゼント資金を調達したい」……。
なんと素晴らしい心意気だろうと感激し、次々とポルカ。

「彼らの年代の300円と僕の300円って全然違うじゃないですか。僕が当時、やりたくてもできなかったようなことを、代わりにやってほしいなって」

前田さんには「インターネットできっかけをつかんで、夢をかなえた」原体験がある。三重県の高校生時代、携帯電話用ホームページ作成サイト・魔法のiらんどで格闘技サイトを作っていたところ、それが魔法のiらんどのムック本に載ることになったのだ。小さなことかもしれないけれど、「田舎者の自分にとっては、すごく大きな出来事だった」。

「ちょっとしたきっかけでお金が得られるって知ってほしい。もしプロジェクトが失敗したとしても、そういう経験が重要だから」

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最終更新:9/19(火) 12:31
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