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独走Vホークス球団社長を直撃【1】若者を預かる責任 戦力外でも再雇用

9/17(日) 13:00配信

西日本スポーツ

 ソフトバンクが2年前に打ち立てたパ・リーグ記録を1日更新し、最も早い日付となる9月16日に優勝を決めた。選手の育成と補強がともに機能。後藤芳光球団社長兼オーナー代行(54)が西日本スポーツの単独インタビューに応じ、球団の戦略を語った。3回にわたってお送りする。

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 -急速にマジックを消化した。

 「僕らも優勝マジックが出てから、最短優勝日とは別に、理論値の優勝予想日を算出したが、全く変わらなかった(笑)。野球には止められない勢いがある。ファンの方には今度は、史上初の100勝を目指すチームをぜひ応援してほしい」

 -今季は若手が活躍し、主力の離脱もカバーした。若手が育つ土壌とは。

 「ここはこだわりがある。ウチは3軍を持っている。米国の野球のシステムって、メジャーを1軍としたら8軍まである。日本の野球で3軍というと急に落ちる気がするが、米国でいえば2A。それに値する若手選手をどんどん入れていきたい。チームの体質として、どんどんそこから上に上がってくるシステムになれば。チームに所属する選手みんながそういう思いでやることが大事。そうすると、やっぱり高校生をできるだけ取りたいという方向は、今後も変わらない」

 -2011年から3軍制へ移行した。

 「効果はあると思いながらも未知数だったが、ここまでとは思わなかった。20代の選手がレギュラーにどんどん出てくるような仕組みをつくらなきゃいけない。機能させるにはフロントと監督の間で、あるべきチーム像が議論されることが大事。上林にしたって、出てきた初年度、いきなりレギュラーに値する成績は出ない。いろんな壁に当たり、2軍で悩んだりしながら、今、ポジションを取っている。今宮、柳田も1年目から大ブレークしたわけじゃない。中村晃だってそう。監督にチームの2年先、3年先、5年先を見てほしいから、フロントと監督のコミュニケーションはすごく大事だと思う。工藤監督について言えば、われわれとすごくコミュニケーションを取ってくれる。感謝している」

 -現場とフロントのビジョン共有が重要だ。

 「中長期でチームを見る忍耐力を含め、監督が見てくれさえすれば、今度はそこに選手を供給するシステムの問題。大学も社会人も否定しないが、3軍であれば自分たちが直接、見られる。手塩にかけて育てられる方が、より選手のことも分かる」

 -実際にドラフトで高校生の指名が多い。直近3年の内訳は高校生13人、大学生2人だ。

 「大学で4年を過ごしてプロで苦しむ選手もいる。高校で出来上がった選手がプロの厳しさを知るか、大学野球の中で勝つか。僕らは3軍のシステム、教育、筑後も含めて、12球団一の準備をしていることを、スカウト陣にもよくアピールしてもらって。高校生の素晴らしい素材にどんどん入ってきてもらって、徹底的に面倒を見る」

 -育成も含め毎年ドラフトで10人前後を指名している。

 「全員がレギュラーになれるわけじゃない。僕らには若い選手を預かった、すごく重たい責任がある。毎年、自由契約を出さざるを得ない。その選手たちには必ずソフトバンクグループ企業からオファーを出す。グループ全体で、われわれとして、でき得る限りの預かる責任を、形でちゃんと示したい。育成選手にも、みんな」

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最終更新:9/17(日) 13:00
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