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台湾の高雄メトロ、沖縄・ゆいレールに関心

9/17(日) 5:30配信

沖縄タイムス

 台湾西南部の高雄市で鉄道事業を手掛ける高雄捷運(しょううん)=高雄メトロ=が、日本の鉄道会社との連携に力を入れている。昨年6月に神奈川県の江ノ島電鉄、ことし6月には京都府の京福電気鉄道とそれぞれ観光連携協定を締結。日本人や台湾人の利用者へ相互に沿線のクーポン付きガイドブックを配布するなどして、認知度向上を図っている。高雄メトロが次に目を付けるのが台湾人観光客が多く訪れる北海道や九州、沖縄。担当者は「ぜひゆいレールとも連携し、沖縄県民にも高雄をPRしたい」と意欲を見せている。(政経部・島袋晋作)

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 高雄メトロは美麗島駅を中心に、南北に走るレッドライン(紅線)と東西のオレンジライン(橘線)が十字に交差する路線網を持つ。2015年には次世代型路面電車(LRT)の「高雄軽軌」が一部開業した。

 同年、台湾へ年間約160万人の観光客を送り出す日本でのプロモーションを強化しようと、当時すでに台湾北部のローカル線・平渓線と提携を結んでいた江ノ島電鉄と観光連携協定を締結。ことし6月には嵐電を走らせる京福電鉄とも協定を結んだ。

 協定に基づき、一日乗車券を持参すると、それぞれの沿線の協力店などで割引やグッズの進呈が受けられるガイドブック「沿線パスポート」を相互に配布。イメージキャラクターをデザインしたラッピング列車も運行している。

 高雄メトロの対日窓口となる黃浚欽企画部長によると、江ノ電との協定締結前の年間乗降者数は約6061万人だったが、締結後は約6411万人に増加し、効果を実感しているという。

 江ノ島電鉄観光企画部の中沢俊之部長も「平渓線との提携を含め、これまでの取り組みを通じて台湾での認知度が上がった」と語る。人気漫画「スラムダンク」のワンシーンで登場する鎌倉高校前がSNSで広まり、瞬く間に人気スポットとなった。

 15年の訪日台湾人の訪問率を都道府県別に見ると、沖縄は東京、千葉、大阪、京都、北海道に次ぐ6位。近年、沖縄を訪れる訪日台湾人は急増しており、16年度は外国人観光客の中で最多の65万人に上った。

 来夏には格安航空会社のピーチ・アビエーションが那覇―高雄線を開設する計画もある。交流人口のさらなる増加をにらみ、黃さんは「ぜひゆいレールとも組んで、高雄の街を沖縄の方々にもPRしたい」と意欲的だ。

 ゆいレールを運行する沖縄都市モノレール営業企画課の金城也治課長も台湾人観光客への認知度向上につながるとして、「積極的に検討したい」と歓迎。「取り組むことになれば、日台間のさらなる交流の発展につながる」と期待した。

最終更新:9/17(日) 10:25
沖縄タイムス