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【敬老の日特集】依然多い高齢者事故 全国ワースト5位

9/18(月) 0:00配信

茨城新聞クロスアイ

県内の高齢者事故は依然として多い-。県警交通総務課によると、県内で今年に入って7月末までに発生した交通事故死者80人のうち、高齢者は51・3%を占める41人。高齢者の死者は前年同期比で6人減少したものの全国ワースト5位で、高齢者の交通死亡事故は多いのが現状だ。

高齢者の死者を状態別で見ると、最も多いのは四輪車の15人。次いで歩行者が14人で、このうち9人が横断中だった。自転車は10人。発生時間帯別で見ると、午後6~8時が7人と最多。次いで同8~10時が6人だった。地域別では筑西、境署管内がそれぞれ4人など県西地区が12人で最多だった。次いで、県南地区が11人、県央地区が8人、鹿行地区が6人、県北地区が4人となっている。

高齢運転者による死亡事故も15件(死者16人)あった。「運転操作ミス」や「右側通行」「脇見漫然」が主な原因となっている。今年7月には稲敷市の市道で、歩いて道路を渡っていた小学3年の男子児童が、80代男性の軽貨物自動車にはねられ、頭の骨を折るなどの重傷を負う事故があった。現場は見通しの良い直線道路だった。

県警は実車講習を取り入れた「シルバー・ドライバーセミナー」など高齢者の交通事故防止に力を入れている。

一方、今年3月12日に施行された75歳以上の高齢ドライバーの認知機能検査を強化した改正道交法や、相次ぐ高齢ドライバーの事故などの影響で運転免許の自主返納は増加している。

県警運転免許課によると、65歳以上の高齢者が自主返納した件数は昨年が4765件(全体5024件)、今年も7月末現在で4252件(同4453件)に達している。免許を返納したという水戸市の70代男性は「生活の足として、車は欠かせないが、(事故を起こしてからでは)取り返しがつかない」と話した。

茨城新聞社