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RSウイルスによる気管支炎流行、対処方法は?

9/19(火) 18:31配信

福井新聞ONLINE

  細い気管支(息の通り道)に炎症を起こして粘膜がはれる病気を「細気管支炎」といいます。さまざまなウイルスの感染が原因で起こり、最も多いのがRSウイルスです。秋から春に流行しますが、今年は8月ごろから流行しています。

【画像】手足口病で水ほうができた手

 鼻水やせきといった、かぜのような症状で始まります。次第にせきがひどくなり、ゼイゼイ、ヒューヒューと音が聞こえたり、呼吸が速くなったりします。進行すると、胸やおなかがぺこぺこへこんだり、肩で息をしたり、顔色が悪くなったりします。

 4歳以上の子どもが感染しても軽いかぜ症状ですむことが多いのですが、3歳以下の乳幼児(とくに6カ月未満児)では重症になりやすい傾向があります。

 ■特効薬なし、治療は症状の緩和

 特効薬はありません(抗菌薬は細菌には効きますがウイルスには効きません)。痰(たん)を切れやすくする薬や気管支を広げる薬などで、症状を和らげる治療を行います。ただし細菌性の中耳炎などを合併した時は、抗菌薬が必要な場合もあります。

 病状の変化が早いときもあります。次のようなときは早めに受診してください。

(1)ゼイゼイ、ヒューヒューの音が強くて息がつらそう
(2)呼吸が速く肩で息をする
(3)顔色や唇の色が悪い
(4)母乳・ミルク、水分の飲みが悪い

 重症な時は入院して水分補給の点滴や酸素吸入などを行います。

 ■縦抱きで楽になることも

 ワクチンはありません。早産児や生まれつき心臓疾患のある子どもはRSウイルス感染を予防する注射薬を使用する場合がありますので、主治医と相談してください。

 呼吸が苦しそうなときは、鼻水を吸ったり、縦抱きにしたりしてあげると楽になることがあります。母乳・ミルクや水分の飲みが悪い時は、1回の量を少なくして何回にも分けて与えましょう。(渡邉康宏/福井赤十字病院小児科部長)

福井新聞社