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中曽根元首相孫が出馬意向で群馬1区「保守3分裂」も

9/22(金) 7:03配信

スポーツ報知

 中曽根康弘元首相(99)の孫で、弘文元外相(71)の長男・康隆氏(35)が次期衆院選で群馬1区から立候補する意向を固めたことが21日、分かった。元外資系の証券マンで自民党からの出馬を目指している。群馬1区では現職の佐田玄一郎元行政改革担当相(64)が出馬に意欲を示しているが、県連は佐田氏の女性問題を受け、尾身朝子氏(56)=比例北関東=を公認として推薦する方針。康隆氏が出馬に踏み切れば保守3分裂の可能性もある。

 康隆氏は、祖父が中曽根康弘元首相で弘文元外相の長男。当選すれば、3世代の世襲議員となる。

 慶応大法学部在学中は体育会のゴルフ部で活躍。卒業後は米コロンビア大大学院で国際関係学修士号を取得した。外資系証券会社「JPモルガン」勤務を経て、13年から父の事務所で政策担当の秘書として勤務した。アイドルグループ「嵐」の櫻井翔(35)は慶大時代の同窓で親交があり、コロンビア大では小泉進次郎筆頭副幹事長(36)と学んだこともある。

 18日付のフェイスブックで秘書を退職したことを明かし、「今後は独立した1人の35歳として、自身の政治活動に精進していく事を決意致しました」などとつづっていた。ツイッターやインスタグラムなどのSNSをすでに開設。地元の祭りに参加したり、支援を呼び掛ける会合なども開き、政治活動を本格化させていた。

 康隆氏が祖父が築き上げた地盤のある地で出馬に踏み切れば、次期衆院選で盤石とみられた群馬選挙区に波乱を呼ぶことになる。県連はすでに、安倍内閣で財務相を務めた尾身幸次元衆院議員(84)の長女・朝子氏を党公認として推薦する方針を決定。女性問題を抱えている佐田氏も出馬への意欲を示しており、候補者調整が難航するおそれがある。

 群馬県庁で記者会見した康隆氏は「自民党の国会議員として、群馬から羽ばたきたい」と強調。公認を得られない場合も「不退転の覚悟で挑むことには変わりない」と述べ、無所属での出馬も辞さない決意を示した。

 一方、野党の民進党は全5区中1~4区で、共産は全5区で候補者を擁立する方針だが、野党共闘となれば、勝機も見えてくる。1区で民進は宮崎岳志氏、共産は店橋世津子氏を擁立するとみられるが、自民が分裂し、候補者が一本化できれば当選圏に入ることになる。

 急転直下の解散となれば、自民にとって新たな火種となりそうだ。

 ◆群馬1区 前橋市、沼田市、桐生市、渋川市、みどり市、利根郡などが対象。96年衆院選以降、尾身氏と佐田氏で交互に2回ずつ当選してきたが09年には民主党(現・民進党)候補が当選した。その後は佐田氏が2回連続で当選。有権者数28万1839人。

 ◆中曽根 康隆(なかそね・やすたか)1982年1月19日、東京都生まれ。35歳。慶応幼稚舎から慶大、米コロンビア大大学院で学ぶ。外資系証券会社を経て父・弘文氏の秘書に。趣味はゴルフ、演劇鑑賞、ジョギングなど。

最終更新:9/22(金) 7:05
スポーツ報知