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ブームに乗ってデザイナーズ・ドッグを飼うのは残酷 英議員が警鐘

2017/9/24(日) 10:00配信

The Telegraph

【記者:Mark Molloy and Robert Midgley】
 いわゆる「デザイナーズ・ドッグ」と呼ばれる交配犬の人気が以前にまして高まっているが、そうした犬を飼うのはおしゃれではなく残酷──デザイナーズ・ドッグの多くは規制をかいくぐって行われる交配による遺伝的欠陥から「耐え難い痛み」を抱えているとして、英上院(貴族院)議員が警鐘を鳴らした。

 デザイナーズ・ドッグは確かに愛らしいかもしれない。だが、健康を損なうほど小型化された犬種は、慢性痛や呼吸困難、関節炎、骨のもろさなど多数の健康問題を抱える可能性が高い。

 ケネルクラブ(The Kennel Club)は、悪質なブリーダーがセレブがけん引する昨今のデザイナーズ・ドッグの流行に目を付け、ニーズに合わせて子犬を大量繁殖させていると指摘。そうしたブリーダーは「犬のために何が正しいかを考えて判断するのではなく、気まぐれで犬を買い求めようとする人々に子犬を売り付ける」のだという。

 ケネルクラブのキャロリン・キスコ(Caroline Kisko)事務局長は、「残念なことに、こうした交配種が過度に人気を呼ぶと、ブリーダーはまたも劣悪な環境で子犬を育てるようになり、東欧諸国から(英国に)持ち込まれる犬にも同じくそうした環境が待っていることになる」「その結果、市場ニーズに確実に応えるため、子犬の健康状態は一切考慮されず、どんな手を使ってでも繁殖が行われるようになっている」と述べた。

 英保守党のガイ・ボーン・ブラック(Guy Vaughan Black)議員は、残酷な繁殖行為の横行に歯止めをかけるため規制を改めるべきだと議会で提言した。

「こうした動物たちの約半数から3分の2が深刻な呼吸障害を抱えて慢性的な呼吸困難を起こしており、衰弱したり熱中症になったりすることも多い」「猫のスコティッシュフォールドの場合は、遺伝子変異のせいで若年性関節炎を患っている。こういう動物たちの多くは遺伝子変異によって顎が変形し、摂食困難な状態に陥っている」

「だが悲しいことに、このような動物たちをかわいいと考える人々がいるせいで人気はうなぎ登りだ」と、昨今のブームを批判した。

 英国では新たに犬を飼おうとする場合、インターネットでデザイナーズ・ドッグを検索するのではなく、里親あっせんセンターを訪ねることが推奨されている。

 犬の愛護団体はまた、悪質なブリーダーが「ティーカップ犬」と呼ばれる超小型犬人気に便乗し、骨がもろく、脳に障害がある病気の犬を販売しているとして、こうしたブームにも警鐘を鳴らしている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2017/10/17(火) 8:48
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