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「将来見込まれる給与」だけで会社を選んだ就活生の末路

10/5(木) 20:25配信

投信1

10月2日は内定式を行った会社が多かったようです。街でスーツ姿の若者を普段よりよく見かけたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

就職活動は多くの人がどこかで一度は経験する儀式のようなものですが、どこに就職するか、またその目的は人によって様々です。一方、新卒で入社しても、そのうち約30%は3年で離職するというデータもあります。どのように会社を選び、どうして辞めたのか、今回は入社3年目で日本を代表する金融機関を退職したというある男性(A氏)のケースを見ていきましょう。

「はやく年収1,000万円を実現できる会社」を選んで就職

A氏は都内の私立大学在学中に金融を専攻しており、就職先としても金融機関を希望していました。「最も魅力的に感じた点は『給与の高さ』だった」と、A氏は当時を振り返ります。

というのもA氏は就職活動中、金融機関のリクルーターから「○○歳で年収1,000万円には到達するよ」と聞かされていたのです。しかもそう公言したのは1人や2人ではありませんでした。さらに「課長クラスでも確定申告に行っていた人がいる」という話も耳にしたといいます(給与の年間収入金額が2,000万円を超える場合は確定申告が必要)。

「若くして年収1,000万円を手にできる仕事に就くことは、多くの人にとって憧れであり、夢ではないでしょうか。少なくとも私はそうでした」と、A氏は語ります。

一方、A氏の父親は理系出身でメーカー勤務だったこともあって、息子にも「○○重工」や「○○製鉄」といった企業をすすめてきたのだそうです。A氏も父親のすすめに従ってそうした企業の面接を受けてはみたものの「給与面が金融機関と比べると魅力的ではないと感じてしまった」といいます。

最終的にA氏は日本を代表する金融機関に就職。さらに、就職活動時に希望していた職種に配属されることになりました。まさに順風満帆の船出だったのです。

入社3年目で会社を退職! その理由とは

ところが、A氏は世間でよく言われるように入社3年目であっさり退職し、転職しました。A氏はその理由を次のように語ります。

「資本市場に関わる仕事をしていたこともあって、出勤時間が非常に朝早いだけではなく、夜も上司が帰宅するまで帰宅することができませんでした。労働時間が想像以上に長かったのです。福利厚生は良かったのですが、時給にするとどうなのかと」

労働時間と給与水準が見合わなかったという主張ですが、入社前に希望していた職種での「仕事のやりがい」について、A氏はどう感じていたのでしょうか。

「同期でも希望通りに配属されたケースは少なかったので希望していた職種に配属してもらったときはとてもうれしかったですね。ただ、どこでもそうかもしれませんが、新人は事務処理が多くてプレーヤーとしては認められていなかったように思います。結果としてエクセルのスキルは相当つきましたが(笑)、ビジネスパーソンとしては全く成長しませんでしたし、その焦りが常にありました」

また、A氏は離職したタイミングが入社3年目だったことにも理由があるといいます。

「配属されて3年目にもなると、当然仕事にも慣れてきますし、会社の中での部署の位置づけもわかってきます。また、3~4年目での異動は金融機関ではよくありますから、もし異動があったとして、そこが同じようにスキルを積めない環境だったらあっという間に30歳になってしまうな、という考えが頭をよぎりました。金融機関は確かに給与水準は魅力的ですが、年齢を重ねた時に労働市場で引き合いが強い職種はそれほど多くないのではないでしょうか」

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最終更新:10/13(金) 22:00
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