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サンパウロ 巨大トンネル強盗続報 発生を防いだのは噂話?=パラグアイの輸送車襲撃にも関与?

2017/10/5(木) 20:56配信

ニッケイ新聞

2日夜、サンパウロ市南部でブラジル銀行の金庫に繋がるトンネルが発見され、強盗を計画していたグループ構成員16人が逮捕されたが、強盗団のリーダーの1人は4月にパラグアイで起きた現金輸送車襲撃事件にも関与していたようだと4日付現地紙、サイトが報じた。
 ジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事は3日、「世界最大級の銀行強盗事件は諜報活動と先端技術により回避された」とし、警官の働きを賞賛した。
 今回の強盗事件は、警察が3カ月前、犯罪者や弁護士の間で「サンパウロ市で10億レアル規模の強盗事件が起こるらしいぞ」との噂が流れているのをとらえた事で発覚した。
 警察はこれらの噂から犯行グループを特定。それまでは人の出入りがなかったのに、3カ月前から人の動きが増え始めた市北部の印刷会社を、隣家から観察し始めた。
 2日に16人が逮捕されたのはこの家屋で、重さ1000Kgに及ぶレールやトロッコ(荷車)10台、溶接機、船の鋼鉄板さえ切れる切断機、トンネルが掘られていたサンパウロ市南部の家の電気代の請求書などが押収された。
 一方、10億レアル規模の銀行強盗との情報からは、標的はサンパウロ市南部サントアマーロ地区のブラジル銀行である事が割り出された。同銀行は現金50億レアルの保管能力があるからだ。
 警察は銀行に強盗発生の危険性を警告したが、銀行側は安全性を信じて疑わない。金庫の床や壁の亀裂は、警察が調べさせてくれと要請したために発見された。
 トンネルを掘った家は1週間前特定された。家の扉は中の動きが見えない位置に付け替えられており、発動機なども見つかった。この家からは近くの通りの地下にある下水用トンネルまでと、同トンネルから金庫下までの二つのトンネルが掘られていた。
 2日の逮捕者中4人は初犯だ。リーダーの1人は、4月にパラグアイで起きた現金輸送車襲撃事件の指名手配者だが、州都第一コマンド(PCC)との関係を示す材料は見つかっていない。
 今回の事件は準備段階で発覚したため、裁判では強盗未遂にさえならない可能性もあるという。銀行強盗なら4カ月~6年の実刑が原則だが、専門家によると、(刑罰が軽くなる初犯者は特に)基礎食料品セット提供などの軽い処罰で終わる可能性も高いという。

最終更新:2017/10/5(木) 23:46
ニッケイ新聞