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路上生活は5、6歳の頃から ネパールの子供たちに忍び寄る犯罪とドラッグの闇

10/8(日) 14:20配信

THE PAGE

 ネパールの首都カトマンズにあるダルバール広場。古いチベット仏教建造物の並ぶこの一角は、人気の観光名所でもある。2009年、僕が初めてストリート・チルドレンと遭遇したのがこの広場だった。

フォトジャーナル<ネパールのストリートチルドレン>- 高橋邦典 第50回

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 子供たちが寝ている姿を撮るために、日の出前に宿をでた。まだ彼らを撮り始めて間もない頃だ。

 店先の閉じたシャッターの前で、前夜に歩きまわって集めた段ボールの山から半ばずり落ちながら眠っていたのがボッディだった。他の子たちよりも色白で東アジア系の顔をした彼は、日本の中学生のようにも見えて親しみを感じたが、グループの中でもひときわタフな少年だった。子供たちは路上で生き抜くために、物乞いや、リサイクルして換金するボトルやダンボール集め、さらにはスリのような犯罪に手を染めることもある。ボッディはそれだけでなく、夜に店に侵入して泥棒まですることがあった。

 「仲間とやるときもあるけど、だいたい一人だな。ケーキ屋に盗みに入った時は1万8000ルピー(約2万円)くらい稼いだよ」

 路上で暮らすようになったのは5歳か6歳の頃。はじめに覚えたのはタバコで、それからグルー。年齢が上がるにつれて錠剤のドラッグもやるようになった。

 「フォクシーとかローリーという薬だよ。ハイになってると、まるでパワフルな王様になったような気分で、誰と喧嘩しても勝てる気になるんだ」

(2010年5月/2012年8月撮影)


※この記事はフォトジャーナル<ネパールのストリートチルドレン>- 高橋邦典 第50回」の一部を抜粋したものです。

最終更新:10/13(金) 5:46
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