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【インタビュー】ジョシュ・トッド&ザ・コンフリクト、始動

10/6(金) 12:18配信

BARKS

バックチェリーのフロントマン、ジョシュ・トッドと同バンドのギタリスト、スティーヴィー・Dによるニューグループ:ジョシュ・トッド&ザ・コンフリクトが始動した。彼らは2016年にスプレイガン・ウォー(SPRAYGUN WAR)としてEP『INTO THE BLACKNESS』をリリースしているが、今回は4人組のバンド編成となっている。彼らのデビュー・アルバム『イヤー・オブ・ザ・タイガー』はヘビーでグルービィなロック・サウンドに、ジョシュのメロディとアグレッシヴな叫びを乗せて、様々な音楽要素がクロスオーバーした痛快作だ。ジョシュ・トッドが新バンドとアルバムについてインタビューに応じてくれた。

――ザ・コンフリクトを結成しようと思った理由を教えてください。

ジョシュ・トッド:しばらく前から、ふたつの異なるタイプのバンドを持ちたいと考えていたんだ。一方のバンドが休んでいる間に、もう一方のバンドと向かい合い、そうやって双方のバンドを育んで行けるような感じでさ。これは長い間やりたいと思い続けてきたことなんだけど、これまで単にその時間がなかった。バックチェリーの状況からそれをやるのはタイミング的に今だと実感したし、バックチェリーの前作から2年近く経っていて、俺は新しい音楽を作りたいと強く感じていたから。これはもう楽しみながらやった仕事だった。自分のルーツに戻りたかったし、よりアグレッシヴな音楽、もっとロー・チューニングなギター、よりヘヴィーな音楽に戻りたかったんだ。そしてそれをやるのに今がちょうど良い時期だと感じた。とにかくスティーヴィーと俺はスプレイガン・ウォー(SPRAYGUN WAR)のEPを制作して以来、ふたりのソングライティング・ケミストリーがどんどん膨らんでいっていたから、凄く楽しい作業になった。

――ソロ・アルバムを作るという選択肢もあったのでしょうか。

ジョシュ・トッド:いや、そういう興味は一度も持ったことがない。俺は言うまでもなくバンドが好きなんだ。ドラムスにショーン・ウィンチェスター、それからベースにグレッグ・キャッシュと、これは素晴らしいバンドだし、ライブでも最高だし。

――そのバンドのメンバーはどのように集まったのですか?

ジョシュ・トッド:ショーン・ウィンチェスターはアルバム制作に入る直前にバンドに加わった。それまでは別のドラマーがやっていたんだけど、その彼は他にやることが色々とあり、このバンドを続けることが出来なくなったんだ。そんな中、直前にショーンがやってきて、すべてを見事にやり遂げてくれた。その上、彼は好人物でもあるんだ。これは俺が非常に重要視している点だからさ。直前にバンドに加わり、曲を習得してくれて、ウマが凄く合って、本当にナイスガイ。俺は彼のことが本当に好きだし、彼は俺のためにふたつの仕事をしてくれているんだぜ。彼はバックチェリーでもプレイしてくれている。俺は彼のプレイが凄く好きで、仕事への取り組み方が素晴らしいし、本当に素晴らしいドラマーだ。それからベーシストのグレッグ・キャッシュは強く薦められてさ。そう、彼は随分昔にショーンと同じバンドで活動していたんで、ショーンは彼のことをよく知っていた。それからドロシー(LAを拠点に活動するロック・バンド)でもプレイしていて、“彼は素晴らしいプレイヤーだし、素晴らしいヤツだ”と話していて、実際やってきてプレイしてみたら、実際もう凄くて、素晴らしい人物だった。

――バンド名は、現在世界が紛争の時代に向かっているという現実とリンクしているのですか。

ジョシュ・トッド:いや、この単語が前々から好きだっただけさ。子供の頃よくパンク・ロックのレコードを聴いていて、曲中にこの単語が頻繁に出てきていたし、曲名でもよく使われていたんで、カッコいい言葉だとずっと思っていた。そして今回このバンドを結成した時、俺は自分のバンド名を例えば“Tom Petty And The Heartbreakers”といった感じの名前にしたかったんだ。それでこの名前をみんなに伝えたら、みんな凄く気に入ってくれて、それで決定した。

――『イヤー・オブ・ザ・タイガー』に収録されている楽曲から、パンキッシュな色がやや濃く出ているように感じましたが、いかがでしょうか。

ジョシュ・トッド:いや、特別そうでもないと思うが…よく聴いてみてもらえれば分かると思うけど、全体的に非常にメロディアスだ。例えば「Good Enough」や「Rain」や「Story of My Life」辺りは非常にメロディアスだ。でも、パンクの要素は常にあり続けるものさ。だってそれが俺の基盤になっているわけだし、バックチェリーの作品でもそれは入っているものだし、俺の一部なわけだからさ。

――このアルバムに収録されている楽曲には、ルーツの他にも様々な要素がクロスオーバーしていると思いました。最近、気に入っている音楽はありますか?

ジョシュ・トッド:実は、最近はポップ・ミュージックをよく聴いている。そんなこと言うとみんな驚くだろうけど(笑)

――ええ(笑)。

ジョシュ・トッド:今はブルーノ・マーズ(BRUNO MARS)の大ファンでね。彼のファンは今凄くたくさんいるだろうけど、彼は本当に素晴らしいし、ソングライターとしても本当に最高だし、最高の詩を書く人だし、とにかくすべてにおいて最高だ。マイケル・ジャクソンやプリンスのような存在となり得る、それだけずば抜けた才能の持ち主だ。だから、彼のものはよく聴いているし、それから子供達ともよくポップ・ミュージックを聴いているし、とにかくポップ・ミュージックは、シンガーがしっかりしているし、素晴らしいメロディーもある。俺はそういうところが凄く好きなんだ。それから新しいヒップホップもよく聴いている。アウトロー達や思い切ったことをやるような人達はみんなそっちへ行ってしまったからさ。ロック・ミュージックの連中はもうリスクを冒すようなことはあまりしなくなった。俺にはちょっと退屈でつまらないね。

――ヒップホップ・アーティストで最近好きなのは?

ジョシュ・トッド:ドレイク(DRAKE)が好きだし、それからニュー・スクールの連中も…DJカリッド(DJ Khaled)が好きだし、マック・ミラー(Mac Miller)、フロー・ライダー(Flo Rida)も好きだ。カニエ・ウェスト(Kanye West)のものも、全部ではないが好きなのはある。それからケヴィン・ゲイツ(Kevin Gates)も。まあ、そんなところかな。

――アルバムは、穏やかな曲からダンサブルな曲までバラエティに富んだ作品だと感じました。バックチェリーのアルバムに入っていてもおかしくないような曲もあると思うのですが(「Story Of My Life」、「Push It」など)、いかがでしょう。

ジョシュ・トッド:そう感じるのもよく分かるが、バックチェリーはこれほどロー・チューニングはしていない。もっとハイ・チューニング…つまりスタンダード・チューニングしているから。一方のザ・コンフリクトはずっと下げたCでチューニングしているんで、ずっとヘヴィだ。

――スティーヴィー・Dとはどんな方法、雰囲気で曲作りをしているのですか。

ジョシュ・トッド:本当に楽しく作業を進められている。スティーヴィーと出会ったのは、LAで俺が19歳の時だったんだけど、それからふたりはルームメイトになり…と、それすべてはバックチェリーが結成されるはるか前のことで、つまり俺達は長い長い長い間友達で、互いのことをよく知っている。俺は彼の息子のことをよく知っているし、彼は俺の子供達のことをよく知っている。彼はバックチェリーでその能力を十分に発揮する機会にはあまり恵まれていないけど、聴いての通り凄く才能に溢れた人物で、このアルバムを聴けば分かるよ。全曲彼が書いているわけだし、ようやく一緒にコラボレートして一緒にひとつの作品を生み出せて、本当に楽しかった。

――家族ぐるみの付き合いなんですね。

ジョシュ・トッド:近くの公園へ遊びに行ったり、バーベキューしたり、泳ぎに行ったり、まあそんな感じだね。

――プロデューサーにストーン・テンプル・パイロッツのエリック・クレッツがクレジットされていますね。

ジョシュ・トッド:彼はデモ・テープを凄く気に入ってくれて、俺達がやっていることや俺達が目指しているものを凄くよく理解してくれていた。スティーヴィーが彼と一緒にプロデュースしているんだけど、エリックは自宅に素晴らしいスタジオを持っていて、その上ライアン・ウィリアムズというエンジニアをやってくれた人と知り合いで、この彼もまた今回の作品の制作に当たって非常に助けになってくれた。ライアンはとにかく素晴らしいエンジニアなんだ。ブレンダン・オブライエン(米国の音楽プロデューサーでエアロスミスやAC/DC等、数多くのアルバムを担当)の作品を多く手掛けているし、凄く才能があり物凄くナイスな人物であり、ふたりは息がぴったり合っていて素晴らしいチームだった。

――彼はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやヴェルヴェット・リヴォルヴァーを手掛けたことがあり、グルーヴィーでメタリックなバンドの音とマッチしていると思います。特にそういう理由から彼を起用することになったわけではないのですね?

ジョシュ・トッド:いや、彼のバックグラウンドは知っていたし、これまでどんな作品を手掛けていたかは把握していて、凄く気に入ってもいたから、一緒に仕事をすることになって興奮したさ。

――デモ・テープを聴いたのはこのエリックが初めてだったのでしょうか?

ジョシュ・トッド:いや、彼の前にも聴いていたプロデューサーは何人かいたが、エリックとライアンが(この作品、サウンドに)一番合っていたんだ。

――このバンドでのライブの予定はあるのでしょうか。

ジョシュ・トッド:この秋に他のバンドとツアーができないかといま模索している最中だ。まだそのような段階だけど、すでにコロラドでショーを行なっているし、これからラスヴェガスなどでも何日かショウの予定(単独)が入っているし、アルバムのリリース・ショウをハリウッドの、あの有名なロキシー・シアターでやることにもなっている。これは凄いことになるだろうな。

――日本に来る可能性は?

ジョシュ・トッド:ぜひ行きたいと俺達は思っている。俺達はもう準備ができているんで、そっちの準備が整い次第、いつでも行くぜ。

取材・文:倉田真琴

ジョシュ・トッド&ザ・コンフリクト『イヤー・オブ・ザ・タイガー』
2017年9月15日発売
【100セット通販限定 CD+日本盤限定ボーナスDVD+直筆サイン入りブックレット】¥4,500+税
【初回限定盤CD+日本盤限定ボーナスDVD】¥3,500+税
【通常盤CD】¥2,500+税
※日本盤限定ボーナストラック2曲収録/日本盤限定ボーナスDVD付き/日本語解説書封入/歌詞対訳付き
1.イヤー・オブ・ザ・タイガー
2.インサイド
3.ファックド・アップ
4.レイン
5.グッド・イナフ
6.ザ・コンフリクト
7.ストーリー・オブ・マイ・ライフ
8.エロティック・シティ
9.プッシュ・イット
10.アトミック
11.レイン(クリーン)
《日本盤限定ボーナストラック》
12.リデンプション・ソング
13.アンドロジュネス
【日本盤限定ボーナスDVD収録曲】
〈ミュージック・ビデオ〉
1.ファックド・アップ
2.エロティック・シティ
3.イヤー・オブ・ザ・タイガー

【メンバー】
ジョシュ・トッド(ヴォーカル)
スティーヴィー・D(ギター)
グレッグ・キャッシュ(ベース)
ショーン・ウィンチェスター(ドラムス)

最終更新:10/6(金) 12:18
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