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【インタビュー】行定勲監督、構想12年… 松本潤×有村架純で究極の恋愛映画『ナラタージュ』が完成!

2017/10/6(金) 11:21配信

トレンドニュース(GYAO)

■有村架純の女優魂

――有村さんという女優さんの魅力は?

行定: 泉という役は有村架純がやるからいい。これがはすっぱなところがあったり、スキャンダルがあっても「なにが悪いの?」という女優さんがやったら嘘くさくなってしまう。彼女はとても清純に見える。それってとても女優らしい。でも役柄はそうじゃない。そこをしっかりと演じ切ってくれました。女優魂を感じました。

――泉というキャスティングも難航したのでしょうか?

行定: この役は相当慎重でしたね。清純なイメージの人がやるからこそ意味があるので、十数年間ずっといろいろな人に話をしてきたのですが、なかなかわかってもらえない。「まだラブシーンをするのは早い」とか「うちの子にはラブシーンはやらせられない」とかね。でも30歳前後になって、清純派からの脱却とかいってラブシーンをやっても、それは驚きがない。でも有村さんは、そこに対して本気で女優として向き合ってくれているなと感じたんです。

――「ひよっこ」終了後、本作が公開というのも、有村さんの振れ幅に驚きの声が上がるかもしれませんね。

行定: 「ひよっこ」を見ている人は、より驚くかもしれませんね。真逆なキャラクターとも言えますからね。でも少し心配な部分もあるんです。「わたしの好きなみね子じゃない!」って言われちゃうとね(笑)。「そことは比べないで」って思いです。有村さんが演じた泉という女性の生々しさは出色だと思います。有村さんだけではなく松本くんや坂口くんなど、役者たちが本当に頑張ったと思うので、応援してほしいですね。

――座右の銘をお聞かせください。

行定: 座右の銘という言葉ではないですが、ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩の一節に「始まりはすべて続きにすぎない」というのがあります。これは、偶然に翻弄(ほんろう)された二人が出会うのですが、実は昔からすれ違っていたのに気づかなかっただけ。そこで出会ったように思えるけれど、ずっと続いていたんだということなのですが、僕は映画を作っていると、この言葉の意味をすごく納得することがあるんです。この映画もそうです。ずっと前から構想があったのだけれど実現しなかったことが、3人との出会いで突然動き出す。まさに「始まりはすべて続きにすぎない」に通じますよね。

(取材・文・写真:磯部正和)
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