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【ブラジル】アマゾンの資源収奪 977区域で土地紛争

10/6(金) 5:01配信

サンパウロ新聞

 田園土地委員会(CPT)により作成されたアマゾン地域紛争マップのデータによると、アマゾン地域の9州では現在、977の区域で土地紛争が起きており、8月23日までに47人が殺害されたという。昨年同期比で1人少ないのみとなっている。2日付UOLが報じた。

 この調査では、「アマゾンは現在、都市部の大資本、特に外資系をはじめとする企業群が収奪的な事業を大規模に展開し、同地の貴重な天然資源を搾取している。しかも、価格を低く抑えるために大量の資源を運びだして、巨大な生態学的被害をもたらし、住民達に対する暴力行為も頻繁に起きている。アマゾンの社会は、このプロセスで生み出される富の恩恵にあずかっていまい」と述べ、問題の解決策として農業改革を挙げている。

◆マラニョン州とパラー州

 土地紛争の最も多い州は、アマゾン地域の西部地方ではなく、東部に位置するマラニョン州で、197件発生している。

 今年4月には、土地の所有を主張する先住民と、地主との間で紛争が生じ、13人が負傷している。

 家族数を考慮するとパラー州が最も影響を受けており、2万498家族が被害に遭っている。

 CPTによると、「この地域での土地不足はない。1億1489万7607ヘクタールの土地が余っており、これは国内の13.5%に相当する」と報告している。

◆紛争の件数に警鐘

 アマゾンCPTのダルレーネ・ブラガ監督によると、土地紛争の存在は、既に当局により知られていたといい、「アマゾンに拠点がある我々にとってこの結果に驚いてはいない。しかし、紛争の数の多さには驚かされる」と述べている。

 同監督は、「これらのデータは、アマゾンにおける我々の仕事と行動を考える指針となっている。地域社会の戦いや抵抗運動を確認する目安であもり、さらに重要なことは、ブラジルで何が起きているのかを国内外のレベルで訴えていくことである」と付け加えた。

サンパウロ新聞

最終更新:10/6(金) 5:01
サンパウロ新聞